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ここでは、KEIRUを通して知ったことや、経験したことなどを
ご紹介していきます。

一番新しい書き込みが、一番上になっています。
最初から順番に読んでみたい方は↓ここからどうぞ。(*^-^*)

過去の『あれこれ・・・』のリストへ(^-^)/




愛情の積み重ねの中で

1/26/up!

HPを通じてパピーウォーカー(PW)をしている方とお友達になれました。
知り合った当時は、盲導犬協会からパピーを預かって間もない頃だった様ですが、
月日はあっと言う間に過ぎました。
時々、近況を聞かせてもらったり、写真を見せてもらったりして、
愛情をたくさん注がれて育っていくパピー(名前は伏せさせていただきます。)に
KEIRUの幼少期を重ねて微笑ましく思ったものでした。
そのパピーも、とうとうPW家を旅立ち、盲導犬協会へ帰って行く日を迎えたのです。
いつか旅立つ事を承知で、旅立たせてあげる事を目的で育ててくださったご家族でも、
気持ちが揺れないはずがありません。
だって、家族として暮らして来たのです・・・。

PWさんがメールをくださいました。
PWさんにとって初めてのパピーの旅立ちの記録です。
盲導犬について知りたいと思う方々、PWをしてみたいという方はもちろんのこと、
盲導犬ユーザーも、知っていなければならないPWさんの気持ちだと思いました。
PWさんの了承を得て、下に抜粋させていただきます。

---PWさんのメール---

今日パピーを盲導犬協会へお返ししてきました。
この別れを上手にしなければPWを続けられないと思っていたので、
泣かないと決めて家を出ました。

協会の庭で山ほど遊んで、走って、お別れは小さなホールで
訓練士さんにお渡しました。
お散歩用の首輪を外し、今日からチョークカラーです。
最後に抱き締めたかったけど、そうすると泣き出しそうで出来ませんでした。
今日まで何百辺も抱き締めて話かけてきたから。家族も同じ思いだったのか、
だまって体を撫でていました。

犬舎へ続くドアへ連れて行かれる時、パピーは2回私達の方を振り返りました。
1回目は「あれ?皆は来ないの?」 2回目は「まだ僕遊び足りないよ」
私にはそう思えました。
それでも訓練士さんの横を尻尾をピンと立てて歩いていくパピーを
私は一生忘れません。
明日から素敵なパートナーに巡り合うためパピーは頑張らねばなりません。
「頑張る」と言うのは人間の考えで、陽気な犬種ですから、ご機嫌ルンルンで
訓練をこなして行くと思います。

盲導犬になる為に生まれてきた子犬だから、10ヶ月という限りのある暮らしだから、
盲導犬の事を少し勉強したから、家族全員の愛情を受けてパピーは育ちました。
躾に関しては反省すべき点は沢山ありますが、一生懸命育てたと言う点では
悔いは無いです。

PWとの別れはパピーにとっては序の口。
もし、盲導犬になれてパートナーと息の合った生活が出来たら、リタイアする時こそ
辛い別れになるのだと思います。
だから、山本君とケイルも健康で1日でも多く歩けることをお祈りしています。
今の気持ちは寂しさの中に無事お返しできたと言う1点の清々しさがあります。
だから、また続けられそうな気がします。
---メール終わり---

PWさんが涙を堪えているというのに、私は、ボロボロ泣いてしまいました。
これを読んでくださった盲導犬ユーザーの方々も、傍らのパートナーの頭を撫でて
いることと思います。
たくさんの愛が無ければ育ち得ない盲導犬。
みんなで大事にしていきたいと思いました。

そして、PWさんに育てられたパピーは、優しい素敵な犬に育ったと聞いています。
いつか町中を颯爽と歩く姿に出会える人もいるかもしれません。(^^)
そんな姿を見かけたら、PWさんも、今度は涙してしまうでしょうね。
本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。



手強い・・・。

1/15/up!

山本くんの知り合いのお店に立ち寄った時のことでした。
レジの前で、山本くんは何年かぶりで会った知人と話に花を咲かせていました。
KEIRUはいつもの様に足元でおとなしくダウンしています。
私はそんなKEIRUを微笑んで見ていました。

すると、そこへお買い物客の女性(50代後半〜60代前半くらい)が
やってきました。
「まぁ、いい子だ。かわいいねぇ。」
そこまでは良かったのですが、触りはじめました。
いつもなら「仕事中は触らないで下さい。」と言うのですが、
山本くんは気付いていない様子です。
私も、すぐに帰るんだろうと思っていましたし、知人のお店ということもあり、
何も言わないでいました。
女性は「うちにもいるのよ。犬が。」と話し出し、その場にいる私は
とりあえず「そうなんですか。」と相槌しました。
女性の話は止まりませんでした。
「こういう犬ってのは、かわいそうだよねぇ。」
「ストレスがたまっちゃうって、テレビなんかでやるじゃない。」
私は、「そんなことないですよ。」と慌てて話しはじめましたが、
女性は聞く耳を持っていない様でした・・・。
「かわいそうだけど、がんばりなさいねぇ。」とKEIRUをぐちゃぐちゃ
触りながら話しかけています。
もう何も言いたくなくなってしまいました。

本当は、そういう人にこそわかってもらいたいのに、
何も出来なかった自分が情けなくなりました。
山本くんも、後で「盲導犬を連れている人に向かって、本当の事を
よく知りもしないで、かわいそうだと言うのは失礼だ!」と憤慨していました。

ところで、盲導犬がストレスをためて、かわいそうだと
テレビで放送したのを見たことがありますか?
かわいそうだとは言わなくても、かわいそうだと思わせる様な演出が
あるのでしょうか?
私自身も昔はかわいそうだと思っていました。
でも、なぜ、そう思ったのかわからないのです。
この文章、テレビ関係者が見ていてくれないかしら?と思う今日この頃です。
盲導犬について、新しい切り口で放送してくれないかな?(^_^;)





信頼

1/13/2000up!

少し前のことになりますが、ネットを通じてお友達になった方と
初めてオフラインでお目にかかるチャンスがありました。
山本くんとKEIRUも一緒に食事をしました。(^^)
(KEIRUはテーブルの下で待っていただけですけれど・・・。)(^_^;)
その方も同じラブを飼っていらっしゃることもあり、話は弾みました。
いろいろな話を楽しくする中で、その方のある言葉が耳に残りました。
「山本さんは、KEIRUくんの事を本当に信頼してるのね。」
山本くんは、その言葉を受けて「信じないと歩けませんからね。」と
笑って答えていました。

私はKEIRUと出会って1年半以上が経ち、わかっていたことだったはずなのに
なぜか、目から鱗が落ちた気がしたのでした。
KEIRUは犬です。盲導犬の訓練を受けているとは言っても犬に違いありません。
その事をいつの間にか忘れていたのでした。
(そうか・・・。山本くんは犬に道のコンディションを教えてもらって
毎日歩いているんだ・・・。)
今さら、こんな事を書くのも変な気がしますが、すごい事だと思ったのです。
もし私が山本くんだったとして、犬の動きを信じて歩くことができるのだろうか?
いえ、きっと、犬だとしても信じなくては歩けないと悟った時点から歩ける様に
なるのかもしれません。
盲導犬が立派に視覚障害者のお手伝いが出来ているのには、理由があると思います。
元々持って生まれた犬種の特徴。おだやかで従順で賢い血筋。
犬だからこそ出来る能力性。その能力をうまく引き伸ばす訓練。などなど。

ちょっとまとまりがなくなってしまいますが、犬ってスゴイですね。
そして、犬と人間の関係もスゴイです。
犬は人にとって信頼できる存在なんですね。
これは家庭で暮らす犬と人との間でも同じ様な気がします。
犬は飼い主によって、信頼できる存在になれるってことですね。
最近、イヤなニュースが多い世の中ですが、身近にこんな素敵な信頼関係も
あるんですから、がんばらなくっちゃと思いました。(*^-^*)
KEIRUと山本くんの間に割って入る事は無理なので、これで我慢しておこう。(笑)





バレバレ2

11/26/up!

今日もKEIRUに会ってきました。
山本くんが仕事に行って、取り残されたKEIRUと私。
KEIRUは、私にはぜんぜん見向きもせず、山本くんの安否を部屋の入り口にて
探っている様でした。
でも、当分仕事で戻らないと察したらしく、KEIRUは自らハウスして
小さく丸くなって眠ってしまいました。
私の動きには何の反応もないのです。(^_^;)
「な〜んだつまらないっ!」と大人気なく声を出した私は、山本くんに
頼まれていた買い物に行くことにしました。
KEIRUにはひとことの声もかけずに、さっさと部屋を後にしました。

30分くらいで買い物を済ませて、階段を上がってKEIRUのいる部屋に
向かおうとした時です。階段の上の壁に光の影が揺れました。
ちょうど陽炎みたいに。
「あれ?カーテンに映った木漏れ日かな?」
静かに階段を上がって行きました。
すると、さっきより奥の階段の上の壁に、ある影が映ったのです!(^^)
その形は、駿河湾の様な形をした影でした。(*^-^*)
(さあ、今すぐ地図にて、ご確認を!)
ちょっと傾いた影でした。
そう。またしてもバレバレになったKEIRUの姿でした。(笑)
私の居る時には知らんふりしてたのに、居なくなって焦ったのでしょうね。
今日は私の勝ちかな?(笑)
と、最後まで大人気なくてスミマセン。(^_^;)




バレバレ

11/24/up!

山本くんが、KEIRUのハウスのある部屋から出て行くと、
KEIRUはめちゃくちゃ心配になります。
KEIRUも心の中では、『白衣を着ているから下でお仕事だろう』とか、
『ジーパン履いてないから、外には行かないんだろう』などと、わかって
いるかもしれないのに、それでも心配は尽きません。

チェーンで繋がれていない時のKEIRUは、ハウスにいなければならないのに、
なんとなく部屋の出口付近に行ってダウンしてしまいます。
そして、山本くんの足音や気配を感じると、そそくさとハウスに戻るのです。(^_^;)
例え私が部屋に残っていても、KEIRUは同じ行動を取ります。
そして、山本くんが部屋に入ってくると、ハウスで熱烈歓迎なのです。
さも、ハウスで待っていたよ〜って。(笑)
「でもね、KEIRU、山本くんはお見通しなんだよ!」
KEIRUのダウンしていた所は、やんわりと暖かく、ついさっきまでそこに居たのが
山本くんには、わかってしまうからです。(^^)
ボスにバレないように、こっそりと、より近くで待ちたいワンコ心ですね。

私は、山本くんと隣の部屋に行って、取り残されたKEIRUを覗き見するのが
楽しみになっています。(^^)
山本くんのお布団に寄りかかってダウンしていたり、洗濯してたたんだ
Tシャツに顎をのせて寝ていたり・・・。(笑)
KEIRUと山本くんの攻防。これからも楽しみです。(^^)




KEIRUのやきもち

11/15/up!

以前、山本くんがお友達の家に遊びに行って、お友達のお子さんを
抱っこしたら、KEIRUが間に割り込んできたという話を聞いた事がありました。(^^)
すっかり、そのことを忘れていた桃でした。

先日のフリスビー大会で、みんなで記念写真を撮ろうとした時の事です。
ワンコ仲間の息子を抱っこして、座っている山本くんに「抱いてね!」と
手渡しました。すると、それまでは、おとなしくしていたKEIRUが、
山本くんの膝にヒョイと両前足をかけたのです!(@.*)
KEIRUのささやかな抵抗でした。(^_^;)
山本くんの話では、つい先日も、田舎に帰った時に、親戚の子供を抱っこしていたら、
KEIRUが、一生懸命、割り込もうとしてきたらしいです。

いつもは自分だけの山本くんが、取られてしまうと思うのかな?
KEIRUは、本当に山本くんが大好きなんだね。(^^)




いらっしゃい!(^o^)

11/12/up!

山本くんとKEIRUと一緒に車で出かけるために、うちの最寄り駅まで
山本くんたちに来てもらう約束をしていました。
朝の8時に駅で・・・という約束でした。
8時近くになったら、電話が入るだろうから、そうしたら迎えに行けば良いと
思っていました。

すると、7時半に我家の玄関のチャイムが鳴りました。
こんなに朝早くに来る人なんてめったにいません。
「誰だろう?」と思ってインターフォンに出てみると、なんと山本くんです!
早く着き過ぎたので歩いて来てみたと言うのです。
山本くんは今まで一人で来た事がありませんでした。
ちょっと間違えると違う方向に行ってしまうので、いつも迎えに行って
来てもらうようにしていました。
それが、その日は、KEIRUと力を合わせてやってきたのです!(^^)
ドアを開けると、KEIRUが「あっ!」という顔をした後、喜んでくれました。
早朝なのに、下駄箱の扉をシッポでバンバン叩いて太鼓状態です・・・。(^_^;)
山本くんがハーネスを外そうにも、飛び跳ねて外しにくそうです。(笑)
「KEIRU、喜びすぎ!」と山本くんが言いました。
そして、ハーネスを外されたKEIRUと、挨拶を交しました。
しばらくして落ち着いたなぁと思うと、今度は、桃旦那が起床して来ました。
すると、またしても、KEIRUは喜びを体中で表わしています。
桃旦那が挑発するので、KEIRUも調子に乗ってしまいます・・・。
KEIRUを諭すよりも、旦那を諭す方が必要でした。(汗)

今回の事で、KEIRUの訪問を家で待つのも良いものだなぁ〜と実感しました。
そして、山本くんの来られなかった道を、KEIRUのお陰でクリアしたことも
とても嬉しかったです。
KEIRU、ありがとう!




「危機一発!」

10/25/up!

先日、山本くんと桃夫婦で食事をしました。
山本くんの家の比較的近くのレストランに車で行く事にしました。
ところが、その日は、早終いとの事で、お目当てのレストランには
入れませんでした。
仕方なく、他のレストランを当たりましたが、どこも大混雑です。
ぐるぐる走り回って、結局は山本くんの家から歩いて数分のお店に
落ち着きました。
食事は、美味しく、滞り無く済みました。(*^-^*)
お店を出て、車に乗って帰る様な距離でもないので、山本くんとKEIRUは
そこから歩いて帰る事にして、私たちと別れました。
山本くんとKEIRUの後ろ姿が見えなくなるまで見送ってから、私たちは
車に乗り込みました。
駐車していた路地から大通りに出て右折すると、ちょうど山本くんたちが
歩いてきました。二人とも気付いていませんでしたが、歩道を歩く二人の右側を
並んで走っていた事になります。
「気付かないかな〜。(*^-^*)」なんて思いながら見つめていると、
急にKEIRUの前にバイクが走り寄ってきたのです!
KEIRUの直前でキキーッと左に避けて、バイクは疾走して行きました。
私は見てしまったのです。KEIRUがびっくりして一瞬顔と体がこわばったのを・・・。
すごいショックでした・・・。(;_;)
あんな顔のKEIRU・・・。
遊んでいる時に見せる驚き顔とは全く違っていました。

バイクは、歩道を走って来ました。それも右側通行していました。
そういうのが許されて良いのでしょうか・・・?
幸い、KEIRUにとって致命傷になるショックではありませんでした。
山本くんに怪我があった訳でもありません。
けれど、もし、ご老人だったら、何でもないでは済まなかったかもしれません。
驚いて尻持ちをついて、骨折して、足腰が弱って・・・。と、
老人というのは、思っているよりも簡単にダメージを受けてしまったりします。
そして、ちょっとの事が命取りにもなり兼ねないのです。

歩道を走ってはいけないよ、バイク。
自分ひとりなら・・・って考え、やめてよ。お願い。
そして、警視庁も、もっとルールを広く啓蒙してよ!




「犬が変だよ!」

10/3/up!

山本くんがKEIRUを獣医さんの元へ連れて行き、その後、別の用事で
出かけなければならないので、KEIRUのワンツーを済ませておこうと思い、
いつものように、「ワンツー、ワンツー」と言いながらKEIRUをグルグル
回していました。

すると、そこへ知らないおじさんがやって来て言いました。
「犬が変だよ!」と。
山本くんは「ん?」と思いながらも、KEIRUに変わった事がないので、
そのままグルグルさせていました。
すると、今度は「犬が落ち着きがない。」と教えてくれました。
おじさんはKEIRUがこうやって排泄することを知らないので、
排泄前の小走りに回ったりするKEIRUが、落ち着きの無いように見えた
のですね。(^^)
山本くんは、おじさんに排泄中なのだと教えると、「そうだったのかぁ〜。」と
納得されたそうです。
そして、KEIRUのホカホカのツーを拾おうとすると、「い〜よ、い〜よ、
私が取りましょう。」と言ってくれました。
山本くんも「いえ、いつもの事ですし、自分で取れますから。」と
答えたのですが、おじさんはとても親切で「いいから、いいから。」と
ホカホカを受け取ってくれたそうです。(*^-^*)

盲導犬は生き物なので、ワンもツーもします。(当り前ですが・・・)
でも、どうやってしているのかは、まだ知っている人の方が少ないのでしょうね。
おじさんは、KEIRUによって、ワンツー体験したのです。
「ありがとうございました。そして貴重な経験をされて良かったですね。」(^-^)



問題は数が足りないだけじゃない!

9/26/up!

先日、ニュースで聴導犬が取り上げられていました。
聴導犬を育成するために頑張っている若手の訓練士さんを中心にした
構成になってましたが、簡単に言うと「熱意のある訓練士さんが聴導犬を
育て上げても、使ってくれるユーザーが見つからない」という事でした。
手話サークルなどを通して、聴導犬の啓蒙をし、聴覚に障害のある方に
使ってもらえる約束を取り付けたものの、社会におけるいろいろな障害で、
ユーザーさんの方から断わって来るケースが多いという事でした。
住宅事情、盲導犬の様に認知されていない、などなど・・・。

実際に聴導犬「美音ちゃん」と暮らしているユーザーさんの言葉が
心に残りました。
「美音を家に置いてくるという事は、耳を家に置いてくるのと同じ事です。」と。

私は、現在、耳の不自由な方にお花を教える機会を持っています。
ボランティアではなく、私の勤め先の生徒として通って来ているのです。
目の不自由な方々とは馴染んでおりますが、聴覚の悪い方と向き合うのは
初めてでした。
お花には微妙なニュアンスで教えたいテクニックがあるのに、手話通訳さんによって、
変わって伝わってしまったり、どう伝わっているのかを把握できない
もどかしさがあるのです。
また、私の方を見ないで、手話通訳さんの手元に彼の視線が集中します。
自分の言葉で伝えられない事に加え、目や表情や手ぶりで伝える事もできない
もどかしさに改めて気付いたのでした。
彼と仲良くなりたいのに、とっても無力な自分がいました。
美音ちゃんのユーザーさんは中途障害なので話す事はできますから、
自分の言葉で言いたい事を伝えられていましたが、最初からの方は
話すのも簡単ではないのです。
私がもどかしいのもありますが、彼はもっともどかしい思いをしているので
しょう。それが当り前だと慣らされてしまっているかもしれません。

最近では、彼に冗談も言える(通訳してもらって・・・)様になって
来ました。情報を伝え合うのは楽ではないけれど、お互いの努力で
わかり合おうとしている安心感があるので、やって行けています。
ちょっと横道に反れてしまいましたが、障害者の立場で考える訓練を
私たちの社会では、あまりにもしていないと思いませんか?
実際に遭遇しないとわからない。遭遇した時に適切な行動を取れないのです。

聴導犬を使いたいのに、住宅事情が許さない。盲導犬みたいにスーパー
マーケットに入れてもらえないなどの理由で、敬遠するユーザーたち。
周囲の気持ちひとつで、彼等が安心して聴導犬と暮らす事ができるかも
しれないのに。

さて、それでは盲導犬は大丈夫なのでしょうか?
数が少ないという噂は流れています。
でも、それは本当の話なの?
私はよくわかりません。
でも知っている事があります。
それは、盲導犬を使いはじめたために、勤務先で受け入れられずに
辞職してしまった方がいた事。
職場の理解が得られず、待機場所に恵まれない盲導犬がいること。
大家さんの理解が得られず、盲導犬を持てない人がいること。
ワンツー(排泄)場所が近所に無いので、遠くまでさせに行かなければ
ならないユーザーさんがいること。
みんな、苦労しているのです。悩んでいるのです。
盲導犬を使う以前に、目の悪い方に部屋を貸し渋る大家さんもいます。
山本くんがKEIRUと出会うずーっと以前に断わられたのを知っています。
ただ、盲導犬の数が少ないという言葉では片付けられない事がたくさんあるのです。
だから、今すぐどうこうではないかもしれませんが、知っていて欲しいです。
私たちの社会の現実を。



KEIRUを感じるとき

9/22/up!

今日、「茶豆」を茹でました。
美味しそうに茹で上がり、天然の塩をふって・・・。(*^-^*)
「さあ食べよう!」と思った時、急に用事を思い出しました。
マンションの部屋を出て、1階まで降りました。
用事は、すぐに済む事でしたので、すぐに戻ってきました。
そして、玄関のドアを開けると・・・。

ぷ〜んといい匂い。(*^-^*)

それは、KEIRUの足のパッドの匂いでした。
以前、知人が愛犬の足の匂いを嗅ぎながら「少し、だだ茶。」などと
言っていたのを思い出しました。
その時はピンとこなかったのですけれど、今日、やっとわかりました。(^^)
KEIRUのパッドは「茶豆」の匂い。(^^)
香ばしくて美味しそうないい匂い。
しばらく会っていなかったので、我家でKEIRUの匂いがした時には
驚きました。(笑)
そして、匂いでKEIRUを想ってしまうなんて、私もやるもんだわ。(笑)



常連さん

9/4/'99up!

山本くんとKEIRUの良く行くコーヒーショップに、久しぶりに一緒に
行ってみました。
KEIRUは、当然の様にいつもの席に案内すると、テーブルの下に
すべりこみ、言われる前に、ダウンするやいなや目をつぶっていました。(^^)
もう、あたりまえの、おきまりの事なんですね。
そのコーヒーショップは、そんなに狭い訳ではないので、ドア近くの
その席には、あまり人が座りたがらないのかもしれませんが、いつも指定席として
山本くんとKEIRUを迎えてくれるのでした。

コーヒーショップと言えば常連さんが付き物です。
山本くんとKEIRUが行くと、同じ様にいつも同じ場所に座って、「生姜焼きセット」を
注文するおじさんがいるのだとも聞いていました。
で、その日も居たのです。(笑)
山本くんは私と話しながらも、おじさんのオーダーが聞こえたらしく、
笑いをこらえていました。
すっかり忘れていた私は、厨房から何やらいい匂い。
あっ、生姜焼きだ!と、やっと気付きました。

山本くんとKEIRUも常連さん。
おじさんも、「あ、またワンコが来てるな。(^^)」と思っているのかも
しれませんね。