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ここでは、KEIRUを通して知ったことや、経験したことなどを
ご紹介していきます。

一番新しい書き込みが、一番上になっています。
最初から順番に読んでみたい方は↓ここからどうぞ。(*^-^*)

過去の『あれこれ・・・』のリストへ(^-^)/




お帰りっ!

8/22up!

山本くんとKEIRUが、去年に引き続いてアメリカのオレゴンへ
アウトドアのツアーで出かけていました。
1週間の日程でしたので、すぐに帰ってきます。
また、去年は、楽しい事はもちろん、悲しい想いや辛い想いもした
山本くんでしたが、KEIRUとの生活の中で、いろんな事にも動じない
知恵や技などを身につけていた様でしたので、去年ほどの心配はして
いませんでした。
同行メンバーの中に、他の盲導犬ユーザーが3人もいると聞いていたのも
安心していられた理由だったかもしれません。
幸い、帰国の日が日曜日なので、迎えに行けたら行こうかなぁ〜と
考えていた程度でした。
山本くんと約束をしていた訳でもありませんでした。

それが・・・。
またまた夢を見ちゃたのです。(^_^;)
去年もだったのですが、今年も、二人(山本くん&KEIRU)の身に危機の
迫るイヤな夢でした・・・。
気にしていない様で、気にしていたんだと、そこで気付きました。
なんだか早く会わないと落ち着かない気分になり、旦那に頼みこんで
いざ出発〜!
行き先は成田空港です!(^^)v

到着予定の時間よりも2時間も早く着いてしまい、フライトインフォ
メーションにはまだ表示されていません・・・。
仕方なく、離着陸の見学に行きましたが、飛行機の離着陸は全然見えません。
離陸前に動き出した飛行機に向かって手を振る整備士さんの遥か後ろで、
私もみなさん(飛行機)の旅の安全を祈って手を振ってみたりもしました。
たぶん、飛行機のみなさんは気付いてくれなかったでしょう・・・。

そうこうしているうちに、フライトインフォメーションに表示が出ました。
15時30分着陸予定で、実際には15時23分。少し早まりそうです。
何も確認しないで家を飛び出していた私たちには、少なからず安堵感が
漂いました。
でもでも、時間はまだまだあります。
出発ロビーでは、ウキウキした集団を羨みつつ、また、置き去りになっていた
お掃除カーを乗っ取って、お掃除してしまいたい衝動にもかられました。
なんとか理性が私を止めてくれました。(^_^;)
あと30分くらいになると、「あぁ、今ごろ、KEIRUは〜〜〜?」と
夢みる乙女な気分に変わってきました。
到着ゲートから、ひょこひょこと現われるKEIRUを想像しては、にまぁ〜〜と
なっていました。
旦那は、「疲れたから座ってくる。」と言い、椅子に向かいましたが、
私は一人フライトインフォメーションを見つめて立っていました。

旦那が椅子から戻って、私の所に来ると、同時に「到着」の表示が!
「うわぁ〜着いた〜〜!!」と小さい万歳。(^^)
しかし、そこからが長かったです・・・。
飛行機から降りているという表示、さらに通関中になったので、到着ゲートの
前の第一線(一番いい所)でカメラを握って待ち構えておりましたが、
ぜんぜん来ないのです・・・。(涙)
同じ飛行機の乗客たちはどんどん出てきているのに、山本くんの一行は、
いっこうに出てきません。(^_^;)
デジカメのスイッチを入れたり切ったりしながら、またまた不安になって
来ました。
も、もしかして乗っていなかった・・・?(^_^;)
今となっては待つしかなく、またカメラでいいショットを撮りたい
一心で待ち続けました。
私はデジカメ、旦那には暗いと困るので普通のカメラを渡しておきました。
なんだか報道記者気分。
待つこと、1時間、やっとやっと出てきました。
最初に見えたのはアイメイトの女の子でした。
そして、その後ろに〜〜〜〜〜〜〜っ!
山本くんとKEIRUが、元気に姿を現わしました。
なんだか今までの疲れもふっとびました。
写真は、邪魔が入って、なんだか失敗・・・。(^_^;)
旦那の撮ったカメラに期待することにします。

山本くんには「迎えに来たよ!」と通路から声をかけましたが
KEIRUは全く気付いていませんでした。
ツアーのおわかれの挨拶もあるでしょうからと、少し離れた所で
写真を撮っていました。
そのうちに、KEIRUが、私に気付いてしまいました。
人間の足の間から右へ左へと顔を動かして、私を捜しているのが
わかりました。
うぅ〜〜っ。KEIRU〜〜〜っ。(涙)
KEIRUと目が合い、私は手を振りました。
KEIRUは私の方に来ようとしてグィ〜とリードを引きます。
そして、また叱られてしまったKEIRUくんでした。
「ごめんね、KEIRU、また叱られる元を作っちゃったね。」
私の方からKEIRUに近づきました。そして「お疲れ様」と
声をかけ頭をひとなでしました。
KEIRUは嬉しそうにシッポをぶんぶんして応えてくれました。
「あぁ、来て良かった〜〜〜。」
山本くん&KEIRUを送り届けて、すぐに帰ってきてしまったので、
詳しい話はあまり聞けませんでした。
そのうちに、山本くんが旅行記にするかもしれませんので、
興味のある方は、ぜひお読みくださいねっ。
長々とお付き合いありがとうございました。



脅かすつもりじゃないのよ。

7/28up!

山本くんとKEIRUが、用事で出かけると「犬」の存在が当り前でない所にも
行く事になります。
ですから、突然、足元にKEIRUがぬぅ〜って現われたりすると、
ほとんどの人がびっくりされる様です。
そのリアクションがいろいろなんですよね〜〜。(^^)

はっと飛び退いて「あ〜びっくりしたぁ〜」って言う人や、
声もなく、ただただ驚いている人や、時には1メートルくらい後退りして
驚く人もいます。
驚いたみなさんは、驚いてしまった事を申し訳なく思うらしく、
「あ、ごめんなさいね・・・。」などと言って誤ってくれます。(^^)
そういう時、盲導犬ってまだまだ珍しいんだなぁって思わされるのです。

あと、レストランに行き、食事を済ませた後に、テーブルの下から出てきた
KEIRUを見て驚く人もいますね。
「ぜんぜんわからなかった〜!」ってのが、そういう人たちの感想です。
その時は「やったね、KEIRU!」と思います。(^-^)v

このページでKEIRUの事を知ってくださったみなさんだったら、
どんなリアクションをするでしょうね!(笑)



え?(^_^;)

7/19up!

山本くんの買い物に付き合って、パソコンショップに行きました。
重い買い物をしたので、エレベーターで降りようと、エレベーターホールで
待っていました。
エレベーターはなかなか来てくれず、人がどんどん集まってきます。
一組の母子もやってきました。
いつものように、「お仕事しているワンちゃんだから、触ったらダメよ。」
などと聞こえてきます。
心の中で、「そうだ。そうだ。」と思っていました。
子供は「どうして?」などと聞いています。
しばらく母子のやり取りがあった後、お母さんの声が聞こえてきました。
「触っちゃダメだけど、「おーい!」って呼ぶのはいいよ。
それだけは許してあげる。」と。(^_^;)
私は、一瞬耳を疑いました。
でも、子供が「恥ずかしいよぉ〜〜。」などと言っているので、
私の聞いた言葉で間違いなかったと思います。
どうして、そうなるんでしょうね・・・。(^_^;)
せっかく良い線行ってたのに。



おじいさん顔?

7/7up!

山本くんの家に遊びに行った時のことです。
裏のお宅の郵便物が、間違えて配達されていました。
山本くんは、すぐ後に仕事をひかえていたので、私が代りに持っていく
事にしました。
ちょうど降り続いていた雨が止んでいました。
雨でお外に出られないでいたKEIRUに「KEIRUも一緒に行ってくれば?」と
山本くんが言い、KEIRUは「うんうんうん!!」とばかりにシッポ全開です。(笑)
ちょっとだけKEIRUと二人っきりデートの実現となりました。
山本くん抜きのデートなんて、なかなかめぐって来ないチャンスです。
KEIRUもハーネスなしでのお散歩は久しぶりです。
KEIRUと私は、鼻歌気分な所で気持ちがピッタリでした。(笑)

裏のお宅のポストに投函し、山本くんのいつもはあまり行かない所に
行ってみる事にしました。
そこは新しい住宅地です。小洒落た洋館風のお宅が並んでいます。
お家の前には、寄せ植えされたきれいな花たちが咲きほこっていました。
あまり車も入ってこないので、小さな子供たちが道路で遊んでいました。
5〜8歳くらいの子供たち6人くらいが遊んでいる前を通ろうとした時でした。
ひとりの子供が声をかけてきました。「何って名前?」
「ケイルって言うんだよ。」と答えると、次々に質問やら何やらはじまり、
KEIRUと私は子供たちに囲まれてしまいました。
「あのね、おばーちゃんちに猫がいるんだよ。」とかいろんな事を
教えてもらいました。(*^-^*)
せっかくのチャンスなので、「この犬はね、盲導犬なんだよ。盲導犬って
知ってる?」と聞いてみました。
一番大きいお兄ちゃんが「知ってるよ!目の見えない人を助けるんでしょ?」と
答えました。「そうそう。よく知ってるね。」と私が言うと、
小さな女の子が、すごく驚いた顔をして「えっ!?目が見えないの?」と
言うのです。一瞬「へ?」と思いましたが、どうやら、その子は私の目が
見えないと思ったらしいのです。
「ううん。今はお仕事中じゃないんだよ・・・云々。」
すると、今度は「え?この犬、目が見えないの?」と。(^_^;)
わかってもらえたかどうかわかりませんが、私なりに一生懸命、説明してきました。
最後に「この犬、年寄りなんでしょ?」と言われました。
「へ?」(^_^;)
「まだ3歳なんだよ。みんなよりも後に生まれたんだよ。」と答えました。
盲導犬の事を知っていた男の子は、「人間にすれば20歳は過ぎているんだ。」と
言いました。(お。なかなかやるのぉ!)と思いつつ、その何日か前に
伊豆からの帰りに駅のホームで出会った老人から「この犬は、もう老人でしょうな。」と
言われた事を思い出しました。
あの時は、「おじいさんには、言われたくないよねぇ〜!」と、山本くんと
笑ってやり過ごしたのでしたが、今回、また言われてしまったのです。
という事は、KEIRUは「おじーさん顔」なのでしょうか?
それともおとなしくしてたから?
今度、そう言われたら確認しようと誓った桃でありました。

小さな子供と、波長が合いやすい桃は、このままここにいると
逃れられなくなりそうな気がして、「じゃあ、またねっ!」と言い
お別れしてきました。



学校訪問(その5)

6/30up!

岩科小学校では、子供たちへの話の後に、父兄との歓談がありました。
犬は、大好きな人から褒めてもらう事によって、次も頑張ろう思う所などが、
人間の子供とも同じだね。などという話をしました。
父兄のみなさんからも、いろいろな質問が出されて、楽しい歓談になりました。

そろそろお開きという時になり、山本くんの友達が名乗り出ました。(^^)
「えぇ〜〜〜〜っ!なんだぁ〜〜〜〜っ!」という山本くん。(笑)
続けて、また一人、知人が声をかけます。(笑)
山本くんは「『ヤスくんたら、あんな偉そうな事言っちゃって〜!』って
思ってるんでしょ〜?(^_^;)」と、ひたすら照れていました。(笑)
地元の友達とはいえ、帰省してもなかなか会えるものではありません。
これはKEIRUからのプレゼントだったのかもしれませんね。(*^-^*)

そうそう。(その4)で書き忘れた事がありました。
朝、校長室に居た時、窓から覗く男の子がいました。
その子は、毎朝、自分の家の猫が見送りに来るんだと、校長先生が教えて
くださいました。
窓から外を見ると、グラウンドはるか向こうに居ましたよぉ〜!(^^)
はぁ〜〜ん。なんて長閑なんでしょうねぇ〜〜〜。
最近見かける小学生は、夜の10時近くに電車の中で見かける塾帰りの子
が多かったものですから、空気が抜ける様な思いがしました。
塾通いが悪いというのではありません。
ただ、こういう心の安らぎや感性の育つ環境を、その子たちも持っているのかな?
持っていて欲しいな。と、そんな気持ちになったのでした。

楽しいひとときも、あっと言う間に過ぎて、学校を後にしました。
梅雨の中休みで、雨の降り出す前でしたので、歩いて帰宅しました。
田んぼの上を通り抜ける風を感じながら、道端の草花をひとつひとつ
確認するかのように帰って来ました。
今回の、中学校小学校、共にとても楽しい思い出になりそうです。
関係者のみなさま、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
(おわり)



学校訪問(その4)

6/28up!

次に山本くんとKEIRUが訪れたのは松崎町立岩科小学校です。
この学校は、名工入江長八(左官師)の作品を現在に伝えている
知る人ぞ知る有名な学校です。
長八の作品のある古い校舎は重要文化財として、多くの人々が訪れています。
そして、現在の校舎はそのお隣りあります。
いつか、いらっしゃる機会がありましたら、「あ、ここね!」と思い出して
くださいね。(笑)

さて、こちらの学校におじゃましましたのも、校長先生と知り合いで
あったのがきっかけとなりました。
ちなみに、この校長先生も大のワンコ好きです。(^^)
生徒数は全校生徒で60人余りの小さな学校です。
子供たちはKEIRUをどんな風に見てくれるのかなぁ?と、楽しみでした。

待ち合わせの時間より、やや早めに到着してしまい、学校の玄関に
向かうと、「おはよ〜ございますっ!」と子供の大きな声!
「あぁ。ここでもか!」と嬉しくなりました。
『挨拶はされるものではなく、するものである。』と言いますが、私たちは
田子中学校に続いて先を越されてしまったのでした。(笑)

玄関に入ると、次に声をかけてきたのは、山本くんの同級生(小学校〜高校まで)の
「よっちゃん(山本先生)」でした。(笑)
この岩科小学校で教師をしているのです。(^-^)
しばらく会話した後、私たちは校長室へ案内されました。

校長室にて、校長先生や他の先生方と歓談していると、ドアからのぞく
小さな顔が。(^^)
子供たちがKEIRUを見に集まって来たのでした。
校長先生は、「さあ、入っていらっしゃい。」と子供たちを呼び入れました。
子供たちは「わぁ、大きい!」などと口々に、目を輝かせていました。
一人増え、二人増え・・・と子供たちは、どんどん校長室に集まってくる
のです。そのたびに、校長先生は「ごあいさつは?」とか「『失礼します。』って
言うのよ。」と子供たちに声をかけます。
校長室の中で自然に振る舞う子供たちを見て、今日だけ来ているのでは
ないとすぐにわかりました。
いつも、こうやって校長先生とお話しているのでしょう。
まるで学校のお母さんみたいな校長先生でした。(^^)

いよいよ時間になり、会場へ向かいました。
会場には、子供たちと、先生方、そして数人の父兄がいらっしゃいました。
なんと、山本くんや、私の同級生が父兄として来ていました。(^_^;)
私の同級生は「ヤスくん(山本くんのこと)だから、聞きに来たんだよ。」と
私に教えてくれました。
山本くんは、その事を知らないまま話をすることになりました。

子供たちには30分弱の時間、盲導犬についての話をしました。
子供たちはもちろん、山本くんの表情も楽しそうでした。
それは、子供たちが、山本くんの問いかけに答えてくれていたからだと
思います。大人だと声を出すよりも頷くことで「YES」を表現しがちですが、
子供っていうのは声にして表現してくれます。
それで、山本くんと子供の間のコミュニケーションが成り立つんですね。

話の途中で、窓の外からチャボの「コッケコッコ〜〜〜ッ!」という
雄叫びが聞こえてきました。
ふと窓の外に目をやると、放し飼いになっているチャボがこちらの窓に
向かって鳴いているのです。(笑)
なんだか、また愉快な気分になってどうしようもありませんでした。
何度か雄叫びをすると、チャボは去って行きました。

30分はあっという間に終わり、子供からの盛んな質問がありました。
ここで気付いた事ですが、どの学校(山本くんが訪れた学校)でも
同じ質問がされるのです。
それは「ご飯はどうしているのですか?」というものです。
KEIRUのご飯ではなく、山本くんがどうしているのかを知りたがっているのです。
大人がこれを教えたらいいと思っている事と、子供が知りたい事とに
違いがあるんだなぁ〜と気付かされた気がしました。
(つづく・・・)



学校訪問(その3)

6/27up!

田子中学校での講和の時、私は最初、父兄席に混ざって座っていました。

山本くんが、電話をかける時には、プッシュボタンの「5」の所に小さな突起が
あって、それを中心にしてダイアルの位置を知るのだと説明しました。
私の斜め前に座っていたお父さんは、自分の左手の平を顔の目の前に出し、
目をつぶってプッシュを試みていました。(^^)
5の右、5の上、などなど・・・。
「とっても熱心に聞いてくださっているなぁ〜。」と思いました。
次に、お金の区別の仕方を説明すると、そのお父さんはポケットからお金を取り出し、
やはり目を閉じて確認しているのがわかりました。熱心になり過ぎたのか(?)
小銭を落としてチャリ〜ンと音をさせてしまい、後ろの方の小学生が
ふり向いて笑っていました。
私も「プッ」と吹き出してしまいました。(^_^;)

途中で休憩に入ると、山本くんの周りは小学生が取り囲んでいます。
先日、電車の中で小学生と出会った時の再来です。
小学生は、盛んに山本くんに質問をしていました。
しばらくして、小学生の輪がとけると、さっきのお父さんが山本くんに
話しかけているのが見えました。
「あぁ〜なんて熱心なんだろう!」とまたまた感心していました。
そして、おもしろいおじさんだなぁ・・・とも。(^。^)

後で、山本くんから聞いた所、そのおじさんは、田子小学校の校長先生
だったのだそうです。(^_^;)
それを聞いて、一層おかしくなってしまいました。
その校長先生が、山本くんと話した内容は、ご自分の家で飼っている犬の
ことだったそうです。
校長先生でも、犬にはメロメロなんですね。(笑)
(つづく・・・)



学校訪問(その2)

6/24up!

最近、盲導犬を取り上げる番組が増えてきたせいか、訓練士になりたいと
思う人も増えてきています。
今回、訪れた田子中学校にも、前からそう言っていた生徒がいるとの事で、
帰りの校長室に呼ばれてきました。
爽やかな瞳のかわいい女の子でした。
朝、待ち切れなくなって迎え出てくれたメンバーの中にいたのだそうです。
まだ中学生なので、これからいろんなことがあると思いますが、
夢に近づけるといいなぁと思います。
そして、盲導犬も、もっともっと増えてくれたら嬉しいですネ。

それから、この学校はインターネットにも力を入れているそうです。
近いうちに全員がメールアカウントを取得するとのことでした。
KEIRUにHPがあると言うと、とても興味を持っていただけました。
また、山本くんとも、点字がわからなくてもメールの交換ができます。
なんて便利なんだろうと痛感しました。
インターネットがなければ、ひとときの交流で終わるかもしれませんが、
あることで、もっと大きな輪に広がる可能性もあります。
私のリンクしていただいている素敵なサイトに、若者たちを案内できる
かもしれません。(笑)
(つづく・・・)




学校訪問(その1)

6/24up!

山本くんは、KEIRUと生活する様になって、「ぜひ、学校へ来て
盲導犬の話をしてください。」と依頼を受ける事が増えてきました。
以前訪問した2校は今の家の近くの学校でしたが、今回は、故郷(西伊豆)にある
学校からのものでした。
小学校と中学校の1校ずつです。
山本くんや桃の母校ではありませんが、それぞれの校長先生が古くからの知り合い
のため、今回の企画が持ち上がりました。

前からKEIRUの学校訪問ぶりを取材したいと思っていましたが、仕事が
あったりして思う様に行けないでいました。今回はちょうどお休みです!
イヤがる(?)山本くんを説得して、同行取材に向かうことになりました。(^^)

最初の日は、西伊豆町立田子中学校です。
企画の担当の先生は、同じ中学校の桃の一つ下の学年だった女の先生です。
懐かしいやら照れ臭いやらですよね。(笑) 当日、迎えに来ていただき、学校へ到着しました。
母校ではありませんでしたが、亡き父にくっついては配達に通っていましたので、
やはり懐かしい気分でした。
山本くんの緊張をよそに、KEIRUはシッポぶんぶんしながら車を降りました。
そして、玄関に行くと、「こんにちは〜〜〜〜っ!」と大きな声がしました。
何人かの生徒たちが待ち切れずに出迎えてくれていた様です。
あんなに気持ちの良い挨拶をされたのは何年ぶりだろう!?
とても清々しい気持ちになれました。

校長室に案内され、時間までを、校長先生や他の先生方と歓談して過ごしました。
小さい頃から知っている校長先生に久しぶりにお会いして、いろいろな
気持ちが交錯しました。
校長昇任おめでとうございます!はもちろんのこと、小さい頃は怖かったのに、
優しくなっちゃったなぁ〜とか。
特に中学校時代、バスケ部のマネージャーをしていた私は、他校のバスケ部の
顧問をされていた校長先生と試合で顔を合わせる事が何度かあり、挨拶しながらも、
その厳しいまなざしに、勝手に恐れを抱いていたものでした。(笑)
ところが、それからうんじゅう年?が過ぎ、校長先生として、
福祉活動を奨励し、一層、味のある先生になっていたのでした。
生徒の気持ちを汲もうとしているのもわかり、とても羨ましい限りでした。

今回の学校訪問のテーマは盲導犬というより、視覚障害者として生活してきた
山本くんの体験談などから、どういう気持ちで暮らしているのか・・・とか、
手伝うのはどういう事なのかというようなものでした。
田舎は、人口が少ないので、視覚障害者に会う事も、盲導犬に会う事も
あまりありません。
KEIRUが初盲導犬だった生徒がほとんどだったと思います。
全校生徒と、近くにある田子小学校の5・6年生、何人かの父兄が聴衆でした。
全部を合わせても100数十名のお客様を前に、山本くんの話が
はじまりました。
ちなみに、小学校の引率で来ていた先生も、桃の幼なじみでした。(笑)
みんな、いい先生になったなぁ〜〜と顔が緩んでしまいました。(^-^)

山本くんの生い立ち、途中まではみんなと同じ様な生活をしていた事、
途中で目が悪くなったけど、ある時に、工夫をすれば何でも出来ると知った事、
障害は弱点であると思っている事。盲導犬と出会ってから、などなど。
そして、障害者でも困っていない人は助ける必要がないと話しました。
お金の見分け方を生徒会長の女の子に試してもらい、歩行介助では、
生徒二人一組で、一人は目隠しをして、もう一人が介助をして、両方の
立場を疑似体験してもらいました。
文章がまとまらなくて、山本くんの講和を上手に書けないです。ゴメンナサイ。(^_^;)

私は、どうすればいいのか・・・という工夫の出来る人間が一番強いと
いつも思っています。
今回の山本くんの話から、中学生の心の中に、工夫のおもしろさや大切さが
芽生えて育ってくれたらいいなぁ〜と思いました。
(つづく・・・)




銅像

6/19up!

KEIRUの家に遊びに行って帰る時には、必ず「バイバイ!」と言って
大きく手を振ります。
ずーっと前のあれこれで、お友達を見送るためにKEIRUと別れる時に、
「バイバイ」と言って別れ、見送った後、戻った私に、ハーネスを付けた
まま、飛びついたというエピソードを書きました。
でも、この頃のKEIRUは、私がバイバイと言っても、自分の睡魔が勝って
いるのか、山本くんがそばにいることで気持ちが大きくなっているのか、
動揺さえ見せません。
KEIRUファンとしては、やや寂しい思いをさせられていました。

今日は、山本くんがお昼休みも終わって仕事の準備で1階に降りていた
時に、帰る事になりました。
KEIRUはチェーンで繋がれていました。
2階にKEIRUを一人残すのはかわいそうですが、仕方がありません。
「KEIRU、バイバイ!」と大きく手を振りました。
KEIRUは、こっちを向いて立っています。顔はショボン顔です。
何度、バイバイと言っても、KEIRUは体を動かしません。
シッポもピクリともしません。
固まってしまいました。
ショボンKEIRUの銅像みたいです。
ずーっとずーっと固まっていたKEIRU。
誰もいなくなった時、「ブー。」と言ったかもしれません?(^_^;)



ピキピキ

6/16up!

山本くん&KEIRUと、山本母が歩いていました。
横断歩道を渡ろうとしましたが、歩道にはまたまた路上駐車の車が!(-_-#)
それも、横断歩道を遮るかの様に、2台の車が前後1メートルも開けずに
止まっていたのだそうです。
山本母は、「あらあら・・・。」と思いつつも、先に間を通り抜け、
山本くん&KEIRUが通過したのを見守っていたそうです。

KEIRUは、彼なりに考えて『あ、狭くて、通ると山本くんがぶつかっちゃうな。』と
判断して車の前を回り込もうとします。
けれど、前から通り抜ける隙間もなかったらしく、再び、さっきの間を
試みようとします。『やっぱり狭いなぁ・・・。』
後ろの車の方にも回ってみますが通れません。
KEIRUは困ってウロウロしていたそうです。

その道は、山本くんのよく通る道ですから、横断歩道があることも、
道の構造もわかっています。
車が身勝手な駐車をしている事は、当然わかりました。
山本くんは、腹わたが煮えくりかえってきたそうです。
こんな止め方は、誰が見ても迷惑にきまってます。
車の持ち主を捜して抗議しようかとまで思ったそうです。
結局、知り合いの店の前だったので、そこのお客さんだったら角が立つと
思って引き下がったのでしたが・・・。
山本母も、そんな二人の姿を初めて目撃して、考えさせられたそうです。

私も、何度かそういう場面に出会っていますが、KEIRUがウロウロ
困っている姿が一番辛いですね・・・。
山本くんを気づかい一生懸命捜しているのがわかりますからね。
路上駐車の車の持ち主は、そんなエピソードがあった事も知らずに
またどこかで同じ様な事を繰り返してしまうのかと思うと、山本くんに
代って成敗したくなってしまうのでした。(-_-#)

ちなみに、ピキピキは、血管の切れそうな音ね・・・。



グレちゃうぞぉ〜!

6/10up!

山本くんが借りていたビデオを返しに行く事になりました。
歩くと15分くらいかかる所にビデオ屋さんがあります。あまり時間が
なかった事もあって、たまたま居合わせた桃旦那の車で、さーっと
返してしまおうと話がまとまりました。
KEIRUと私がお留守番です。
KEIRUは身支度する山本くんを見上げて、ぴょこぴょこ飛び跳ねています。
お出かけできると思ったんでしょうね。
KEIRUは私の後について、玄関までやって来ました。
ぴょこぴょこと嬉しさを表現しているのに、いつまでたってもハーネスを
付けてもらえません。
「ん?」と不可思議な顔で山本くんを見つめています。
と思うやいなや、「KEIRUくん、行ってくるね〜〜!」と言い残して
山本くんは、ドアから出て行ってしまったのでした。
KEIRUは自分の身に起こった事が信じられないという表情をしています。
「あ〜らら、行っちゃったね〜。」という私の言葉も耳に入っていない
みたいです。KEIRUは山本くんの姿を最後に見たドアに向かって、自主ダウン
しています。私が他の部屋に行ったり、2階に上がっても、ついてきません。

最近では、山本くんが同じ部屋にいても、私の方にやって来て、甘えて
膝の上にアゴを載せてきたりする様になっていました。
でもそれは、山本くんがそばにいるから出来た事だったんですね。
さっきまでのお調子者KEIRUは、山本くんの姿を見失った瞬間に
憂いに満ちたワンコになってしまったのでした。

相変わらずダウンしているKEIRUに、「カム!」と声をかけると
今度はついてきました。
そして2階に上がって、帰りを待つ事になりました。
KEIRUは、そこでも少しの物音に反応して調べに行き、階段の上で
ダウンしていました。
玄関の前の道が見える窓を開けると、呼んでもいないのに私の前に
割り込んできて、辺りを見渡しました。
そして、また階段へ。
窓と階段を何度も何度も往復していました。

ただビデオを返して帰ってくるだけと思っていたよりも長い時間が
経過したのち、山本くんの姿が窓から確認できました。
KEIRUは、自分で確認した後、1階に降りて行きました。

その後は、涙の(?)再開でした。
ジャンプを何度した事でしょう。(^^)
山本くんも、KEIRUの喜びを受け止めて嬉しそうです。
そして、KEIRUは再び、いつものKEIRUに戻りました。
私の所にやってきて、座ったと思ったら寄りかかってきましたとさ。



ガンコ者

6/5/'99up!

ある日、山本くんが嬉しそうに言うのです。
KEIRUと自分は本当にそっくりだって。
どうして?と聞くと、「KEIRU、ガンコなんだよぉ・・・。」って。
話を聞いてみると・・・

前の晩、もう寝ようとして、KEIRUはハウスに、山本くんも布団に入ったのだそうです。
でも、山本くんは喉が乾いてしまい、台所にお水を飲みに行きました。
すると、呼んでもいないのに、KEIRUも付いてきたのです。
『呼んでないのに、勝手に来たんだから気付かないフリをしていよう・・・』と
山本くんは決めました。
KEIRUは台所にある、KEIRUのマットの上にダウンしている様でした。
山本くんが布団の部屋に戻っても、KEIRUは戻ってきません。
『KEIRUが自分で行ったんだから、呼ばないでみよう。』
そう思いました。
とても疲れていたので、たちまち山本くんは眠ってしまいました。
そして、朝起きてみて、KEIRUのハウスに手を伸ばしてみると、
KEIRUが居ないのです!(@.*)
そうです。KEIRUは山本くんに呼ばれなかったので、ずーっと台所に
居たのでした。(^_^;)
「KEIRU!」と呼ぶと、シッポぶんぶんで走ってきたKEIRU。
山本くんは、『なんてガンコな奴だ・・・。(^_^;)』と思ったそうです。
そして、そんな所も自分に似ているなと・・・。(笑)

KEIRUは、行く時は気持ちが高ぶって勝手に行ってしまい、
落ち着くと、指示が出るのを待つんですよね・・・。
いつか、自分で行ったら、自分で戻る様になるのかな?