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ここでは、KEIRUを通して知ったことや、経験したことなどを
ご紹介していきます。

一番新しい書き込みが、一番上になっています。
最初から順番に読んでみたい方は↓ここからどうぞ。(*^-^*)

過去の『あれこれ・・・』のリストへ(^-^)/





太陽の当らない日々

5/30up!

先日、KEIRUは協会の健康診断を受けました。
尿に混濁があるとのことで、再検査になりました。
「きっと、ビニール袋の関係じゃないかしらね?」と笑って流していました。
3日後に再検査を受けましたが、また同じ結果でした。
「もしかして肝臓が悪いかも・・・。」と言われたのだそうです。
その日は、薬をもらって、再度その6日後に検査を受ける事にしました。

2回目の検査で疑いが晴れるもんだと信じていた私はとてもショック
でした。KEIRUの事ばかり考えて何もする気になれませんでした。
ネット巡回はしても、書き込んだりする気になれず、気付くと涙が
こぼれていました。
こんな事ではいけないと思うのですが、KEIRUは盲導犬です。
山本くんの歩行を助けるためのパートナーなのです。
そんなKEIRUに、無理が出来ないとなれば、盲導犬として共に暮らす
事ができなくなるかもしれません。
ドクターから、どの様なニュアンスで言われたのかわかりませんので、
私が勝手に想像して落ち込んでいたと言えばそれまでなのですが、
KEIRUの身と山本くんの気持ちを思うとどうしようもありませんでした。
また、私自身にとっても自分の事以上に、辛いものでした。

深夜帰ってきた旦那に思いのたけを話しました。
気が楽になるよりも、むしろ旦那にあたっていました。
旦那も同じ様に心配していたはずなのに、そんな気持ちを汲む余裕さえ
失っていたのでした。
ベッドに入っても、眠いはずなのに、もんもんとして眠れませんでした・・・。

翌日、仕事へ行きました。
職場では、KEIRUの話をよくしています。病気の事を言えば、みんな
心配するだろうなぁ・・・と思ったので、言うまい!と決意して
出かけたのですが、ひょんな事から話す事になってしまいました。
「言うべきじゃなかったかな・・・。」と、まだ迷いながらも、
少しずつ、立ち直って行けました。
やはり、第三者に聞いてもらった事が私にとっては良かったのでしょう。

から元気だったかもしれませんが、普通に暮らしていました。
時間がある日は、KEIRUに会いに行きました。
KEIRUは、甘えて寄りかかってきたりします。
山本くんと私の間を行き来しては、笑いをとっています。
いつもだったら、大笑いの事なのに、なんだか悲しいのです。

旦那とは、KEIRUの事について相談し、もしもの事があったら
うちで引き取ろうと決めました。
犬の飼えないマンションだから・・・と犬を飼うのを延期して来たの
でしたが、今回は、そんな問題は問題ではなくなっていました。
KEIRUが病気でも、一緒に楽しく暮らしてあげようと思う事で、
力が涌きました。

6日後、再々検査をして来たと山本くんから電話で聞きました。
朝から電話の音に敏感になっていました。
前の日からドキドキしていました。
なのに、その日はまだ結果が出ないと言うのです。
精密検査をするので、翌日わかるとのことでした。
長かった日々。また一日延びてしまいました。

そして、とうとう翌日になりました。
KEIRUの疑いが晴れたのでした。
腰が抜けそうなくらい、嬉しかったです。
太陽の恵みが戻ってきた様でした。

そのすぐ後、また電話が鳴りました。
旦那からでした。「KEIRUくんどうだった?」という声が聞こえて来ました。
「大丈夫だったよ。」と答えると「よかった〜。じゃ、それだけ聞きたかった
から。」と切られてしまいました。
仕事中には、めったに家に電話をかけたりしない旦那も、KEIRUに
関しては特別なんですね。(^^)
また、職場で話を聞いてくださった方にも報告をすると、
「あ〜良かった!2〜3日心配で心配で悩んじゃった。うちで引き取ろう
かしらと思ってたのよ。」と言われました。
みんなに心配かけてしまった、桃の大騒ぎでしたが、心配してもらえた
こと、本当に嬉しかったです。
みんなの優しい気持ちにウルウルでした。

そして、そんな時に、届いたのがリタイア犬ベラちゃんを飼っていらっしゃる
ゆうきさんからのメールだったのです。
KEIRUとダブって、一層ウルウルだったのは、言うまでもありません。
『ワンコたち!飼い主さんのためにも、自分のためにも、元気で長生きしようね!』
そうそう。結果がわかってから、今日初めてKEIRUに会いました。(*^-^*)
KEIRUったら、甘噛みガジガジ。めちゃ、元気いいんだもん・・・。(^_^;)


KEIRUといっしょのハイキング!

5/24up!

山本くんは、KEIRUが来る前まで、盲晴(目の見える人と見えない人とが
共に楽しむ)ハイキングのサークルなどで、アウトドアを楽しんでいました。
私が電話をしても、「また居ない・・・。(ーー)」とぼやきたくなる程、
旅行や登山に出かけていました。

KEIRUが来てからは、逆に行くのが減っていました。
それはきっと、KEIRUと一緒で「毎日がハイキング」になったからではないで
しょうか?(^-^)
晴眼者の肩を借りなくても、KEIRUがナビゲートしてくれるというのが
大きいのでしょうね。お散歩も気楽に行かれますし。

ある日、ハイキングのお誘いがありました。
今回のお誘いは、家庭のワンコと一緒のハイキングです。
話には聞いていたものの、山本くんやKEIRUと一緒にハイキングをしたことが
なかった上に、家庭ワンコと一緒に行けるというのが私にとっては、
めちゃくちゃ魅力的でした。(*^-^*)
また、子供も大人も一緒です。
KEIRUの事を知ってもらえたらいいなぁとも思いました。
山本くんも、久しぶりのお山で喜んでいました。

ハイキングの場所は鎌倉のお山です。
鎌倉在住のHさんご家族の秘密の素敵な場所へご案内いただいたのです。
鎌倉駅に降り立った山本くんとKEIRUと私は、Hさんの愛車で現地へ連れて
行っていただきました。
今回のメンバーは、大人6人、子供3人、犬3頭(KEIRUを入れて)です。
2頭の犬は、フラットコーテッド・レトリーバーの男の子。
ランディくんとココアくんです。どちらも体が大きくて、とても頼もしい
パートナーという感じです。
KEIRUは、初めて会うお友達に、またまたシッポ振りの大サービスをしていました。
男3頭ってのもいいもんだなぁって思わされる、ほのぼのした出会いでした。(^-^)

その日は、前日の大雨で足元が心配されましたが、想像していた程悪くなく、
普通に歩く事ができました。しかし、夏を思わせる暑い日でしたので、特に黒い2頭の
ワンたちは、触っただけでもアッチッチになっていてかわいそうでした。
また、時々、険しい箇所がありましたが、その時はKEIRUは私が預かり、
山本くんはHさんの肩を借りて歩きました。
Hさんには、何から何までお世話になりました。m(_ _)m

鎌倉の新緑と、そこを通り抜ける風は、何とも言えない程心地良かったです。
暑い日差しも、緑の日陰へ入れば、とたんにヒンヤリと涼しくなり、汗も
すーっとひいていきます。
ワンたちの、ハアハアという息づかいが遠くなったり近くなったり・・・。
KEIRUも、シッポを立てて、楽しそうに歩いていました。
ワンコと一緒のハイキング・・・病みつきになりそうです。(*^-^*)

また、お弁当も美味しかった〜!
ココアくんの楽しいエピソードもありました。
KEIRUは、ランディくんの事が気に入ったらしく、ハーネスを外すと、そばに
行きたがっていました。(笑)

お腹も満たされ、もう一歩きすることになりました。
次の目標は、お山の中にある、カフェテラスです。
Hさんから、写真を見せていただいていたので、ぜひ行ってみたかった所でした。
途中、足元の悪い場所もありましたが、これも何とかクリアできました。
しばらく歩いて見えてきたのは、写真の通りの自然のテラスです。
冷たい飲み物をオーダーして、ひとときの休憩。
ふぅ〜。なんて気持ちがいいんでしょ!
森林浴には、格好の場所でした。

しばしの休憩の後、帰路に着きます。今度は山道ではなく、道路に出て帰ることに
なりました。道路に出たとたん、KEIRUの歩き方が変わりました。
お山モードから、いつものモードに入ったのかもしれませんね。(^-^)
ランディくんは、自分の庭みたいなコースなので、余裕の歩きといった風でした。
ココアくんは、お水が大好きで、お水の音をたどりながら歩いているのが、
見ていて微笑ましかったです。ココアのママは、疲れていましたが。(笑)
途中、銭洗い弁天に寄りました。
お金を洗うお水をKEIRUが飲みそうになりました。(^_^;)

書きたい事、たくさんあるのですが、とても書ききれません。
写真は、写真館にて近日公開予定ですのでお楽しみくださいね。
Hさんとココア姉妹のお陰で、とても楽しい一日でした。
本当にありがとうございました。
また、誘ってくださいね〜


KEIRUも友達

5/9up!

ネットのお陰で、同じ趣味や考えを持つ友達と出会う機会が増えました。
山本くんとKEIRUも、フォーラムやワンコのMLなどでお友達が出来ています。
友達になると、会いましょうという流れになるものです。
それが「オフライン・ミーティング」という訳ですが、ワンコ友達の場合、
会う時にはワンコ連れで会う事が多くなります。
つまり、山本くんとKEIRUは、家庭のワンコたちとも会う機会が増えてきたのです。

盲導犬を一般のワンコと会わせるのには、その犬の性格が鍵になるかも
しれませんね。嬉しすぎて盲導犬の仕事が出来なくなったり、訓練が台なしに
なっても困ります。ですから、どんな盲導犬もが大丈夫ではないかも
しれません。

幸い、KEIRUは他のワンコが一緒でも、お仕事を忘れる様な事は
ありません。また、他のワンコを避けたりもしません。
あくまでもフレンドリーにできるという事でした。
家庭ワンコ側も訓練されたコントロールできた犬というのが
前提になるのは言うまでもありません。

盲導犬が特別扱いされるってのも、何だか味気ないですよね。
家庭ワンコだって、コマンドがきいておとなしくしていられる子は
たくさんいます。むしろ、KEIRUよりもおとなしい子はたくさんいるはずです。
そういう子たちも一緒に、レストランにご飯を食べに行けるのがあたりまえに
なる日が来る事を願っています。
そして、山本くんのお友達のワンコなら、KEIRUにとってもお友達ってのが
理想ですね。(^-^)

実は、最近もKEIRUは家庭ワンコたちと会う機会に恵まれました。
私にとっても、とても楽しいひとときでした。(*^-^*)
そのうちに、写真館に思い出写真を貼りますね〜。




マンネリ?

5/6up!

久しぶりに一緒に歩いたKEIRUは、あまり元気がありませんでした。
その日は、この所寒かったのが急に暑くなったからかもしれませんが、
楽しそうに歩くKEIRUの姿が見られずちょっと気になっていました。

盲導犬の場合、何よりも優先されるのがユーザーの安全です。
それは、同時に盲導犬を守る事にもつながりますから、とてもとても
大事な事です。犬が楽しそうに歩いていないとしても、それでしっかりと
歩行しているのであれば、問題ないと思います。
しかし、今日のKEIRUは、何だか気持ちが沈んでいます。
初めて歩く場所なのに、しっぽがブンブンしません。
暑そうなので、お水を与えてもあまり飲みません。少し注意も散漫です。
それはKEIRUらしくない事なので、心配だったのです。

ふと気付いたのが、山本くんのKEIRUに対する「褒め」でした。
盲導犬歴が1年にもなると、あたりまえに出来る事が増えてきます。
当然、KEIRUを褒める回数が減ってきています。
それを山本くんに言ってみました。
山本くんは、今でも褒めていると答えましたが、以前の「よ〜しっ!
よくやったぞKEIRU!」というようなテンションの褒め方が少なくなっているのは
事実としてありました。

そんな時に、神様からの贈り物の様に、KEIRUに試練が現われたのです。
日比谷通りの歩道に並ぶ柳の並木でした。
新緑の季節となって、柳の新芽が勢い良く伸びていました。
中には歩道いっぱいに垂れ下がるものもあります。
歩道を普通に歩くと、柳の枝が顔に当ってしまいます。
盲導犬には地面の障害物の他に、ユーザーの頭上も守るというお仕事が
あります。犬と人では身長差がありますから、とても難しい仕事になります。
しかし、柳なら当っても怪我はありませんが、鉄のパイプや、看板などに
知らないで激突したら、一大事になりますから、欠かすことは出来ない
仕事と言えます。
当然ながらKEIRUも苦手です。(^_^;)
私の知る限りでも、山本くんはいろんな物にぶつかっています。(涙)

さて、その柳(=頭上障害物)が延々と並んでいます。
KEIRUは、1本目の柳の下を通る時、普通に歩いてしまいました。
山本くんの顔に柳の枝がピシピシ当っています。
その瞬間、「ノーッ!」と叱られました。
KEIRUは「アチャ〜!(><)」って顔をしています。
でも、KEIRUの「ヤル気スイッチ」が入ったのもわかりました。
次の柳では、一生懸命山本くんの頭上を気にして通ろうとしているのが
わかります。上手に避けられたので山本くんからいっぱい褒めてもらいました。
KEIRUのしっぽがブンブンまわりました。(*^-^*)
外は薄暗くなって来ましたが、山本くんとKEIRUの訓練は続きました。
柳の木の幹と街灯の太さや色が似ていたので、街灯の横でも避けるKEIRUが
たまらなく可愛いかったです。
一生懸命なワンコの姿は、本当にいいもんです。
そして、ワンコに支えられる人の笑顔もいいもんです。
柳を機にKEIRUの元気は回復しました。涼しくなったのもありますが、
私には、それだけじゃなく思えました。

山本くんとKEIRUの関係。まるで夫婦みたいですよね。
『釣った魚に餌をやらない』なんて例えもありますが、いつまでたっても
お互いの良さを認め合える夫婦の様になって欲しいです。(笑)
『言わなくてもわかる』ではなくて、感謝の気持ちは相手に伝える努力を
続けて欲しいと思いました。

これ以上書くと、自分の首を締めそうなので終わります・・・。(^_^;)




山本くん肩を落とす・・・の巻

4/30up!

午後2時くらいの電車に乗りました。
山本くんとKEIRUはドアの前の広い所に立っていました。
次の駅で、開くドアを気にして、車内からホームを見ました。
す、すると、小学生の群れがぁ〜〜っ!(^_^;)
停車したこの電車に乗り込んできます。
さあ、大変!KEIRUを移動させねば・・・。
けれど、うまく移動する場所もなく、結局、小学生に囲まれてしまい
ました。どうも遠足帰りみたいで、水筒を下げてリュックを背負っています。
胸についたバッジからすると、2年生でした。(^-^)
先月まで1年生だったのですから、まだ小さくて可愛いです。
「わぁ〜〜〜いぬだぁぁぁぁっ!」
「盲導犬だぁ!」「目の悪い人を助ける犬だから、触っちゃだめなんだよ!」
「かぁわいい〜〜〜っ。」「シッポ踏むなよ!」などとみんな思い思いの
言葉を発します。(笑)
先生は、「ほら、おりこうなワンちゃんでしょ。」と言い、
KEIRUのシッポや手足を踏むのを心配して、「もっと、そっちへ行きなさい!」と
促すのですが、子供たちは、なぜかKEIRUの方に集まってきます。(笑)
そして、電車が揺れるたびに、ヨロヨロしています。
私もKEIRUの身を案じて、体を張ってガードしました。
2年生くらいってのは、とてもおもしろいです。
勝手に水筒から水を飲んで叱られる子がいたり、席を譲り合わない子に
お説教する子。いろんな立場で発言するのですが、それがおもしろくて
ついつい笑ってしまいました。
KEIRUがいることで、子供たちの輪に入ってしまった私たち。
思いっきり笑えてしまいます。(^-^)

やっとの事で、降りる駅に着きました。
子供たちは、まだ先まで行くみたいです。
私たちが降りようとすると、みんなが「バイバ〜〜イ!」と
言ってくれました。
山本くんも、それに答えて、「バイバ〜イ!」と言いました。
すると、すかさず、「犬、バイバ〜イ!」と一人が言い、みんなも、
「犬、バイバ〜イ!」と口々に言っています。
山本くんは、「はいはい。僕じゃないのね。犬なのね。」と
肩を落としていました。(笑)




KEIRUとの待ち合わせ

4/29up!

山本くんとは同じ沿線に住んでいますので、待ち合わせをすると、
同じ電車に乗り合わせる可能性があります。
途中から乗り込む私は、電車に乗ると、下方(乗客の足元)に視線を下げて、
キョロキョロ見渡してKEIRUの姿を捜してしまいます。(*^-^*)
自分の乗っている車両にいなければ、隣の車両にまで視線を移してしまいます。
何度か、待ち合わせをしていますが、残念ながら同じ電車になったことは
ありませんでした。

今回も、いつもと同じ様に、捜してみましたが見つかりませんでした。
「残念。また会えなかった。」と諦めました。
電車は目的地に到着しました。待ち合わせの改札に通じる階段に向かって
歩き出した時です。反対側から、同じ階段に向かってくる集団の中に、
山本くんを発見!\(^◯^)/
足元を見ると、KEIRUも歩いてきています。(*^-^*)
けれども、まだ遠くにいましたし、とても混んでいましたので、
あえて、近づく事はせず離れて彼等を追っていくことにしました。
先に階段を登るKEIRUたち。周囲の人達が二人の歩き易い様に心配りして
くださっているのがよくわかりました。
「ガンバレ、KEIRU!」心の中でそう言いながら、私も階段を登りました。

階段を登り切って、待ち合わせの場所に近づいてきました。
まだ、混んでいるために、KEIRUたちに近寄る事ができません。
同じ様に見守っていると、彼等は待ち合わせ場所に到着しました。

山本くんは、KEIRUにシットと声をかけました。
その時に、やっと二人の元に行くことができました。
ハーネスをつけたKEIRUとは久しぶりの待ち合わせです。
KEIRUはシッポをブンブンしながらも、とびついたりせずにいます。
「よしよし。」(^-^)

さて、この後は、別の電車に乗り換えます。
乗り換え用の改札を通っていくつもりですが、山本くんは乗り換え先の
切符を持っていませんでした。いつも行く場所でないと、料金を調べたり、
切符を買ったりするのに戸惑うので、買わないで来た様です。
私は既に買っていましたので、私のを山本くんに渡して、私は一度外へ出て、
別の改札から入り直すことにしました。
「じゃ、むこうでね。」と言って、二人の元を離れました。
少し離れた所から二人を見ると、山本くんはKEIRUに「かいさつ〜、かいさつ〜」と
コマンドを言っているのに、KEIRUったら、私の方を心配そうに見ているんですよ。(^_^;)
KEIRUとしては、会ったばかりなのに、行ってしまったのが不思議or不安
だったのかもしれませんね。
KEIRUを愛しく思いながらも、その場を後にしました。

外へ出て、切符を買い直して、別の改札から二人の元に向かいました。
歩いていくと、遠くに、立っている山本くんと傍らに座っているKEIRUが
見えます。幸い、人がほとんど居なかったので、二人に向かって、ほぼ
まっすぐ歩いて行けました。その距離は20メートル以上あったでしょうか。
ずんずん向かっていくと、KEIRUが「あれ?もしかして?」と考え出すのが
わかりました。そして、私だと確信したとたんに、立ち上がってシッポを
ブルンブルン!今度のは振ったというより、回していました。(笑)
また、近づいた私にとびかかりたい気持ちにもなった様です。
山本くんに、気持ちを見破られ、制止されましたけどね。(笑)

微妙なKEIRUの心に接する時、とっても幸せな気分になります。
もし、盲導犬がロボットみたいだと言う人がいたなら、こんな心の
やりとりもあるんだって事を知ってもらいたいですネ。




KEIRU2年生に!<デビューから1年>

4/17up!

KEIRU!おめでとう!\(^?^)/

今日で、KEIRUが盲導犬になってから、ちょうど1年です。
1年前に、協会を出て、山本くんと二人で歩き出しました。

KEIRUに早く会いたい私は、「協会から家に戻る途中で、うちに寄る?」
などと打診したのですが、あえなく却下。(^_^;)
今思えば却下されるのは当然なのですが、あの時は会いたくて会いたくて。(笑)
その次の日には、しっかり会いに行ったのですから、たった一日の辛抱
だったはずなのに、研修に行っている時から待ちわびていた気持ちが
抑えきれず、そんな事を口走ってしまったのだろうと、後から思うのです。
あの日の夜は、子供の遠足前みたいにワクワクして眠れませんでした。(笑)

期待の中会いに行くと、KEIRUは、山本くんの家が自分の家になろうとは
思ってもいない様子で、まだ落ち着いていませんでした。
根っから、陽気な性格なので、私を歓迎してくれたものの、山本くんの
ちょっとした動きにも敏感になっているのがわかりました。
でも、すっかり仲良くうちとけあっている風で、安心したのも思い出します。

1年たって、お仕事にもすっかり慣れました。
KEIRUのキャラクターにも磨きがかかりました。
山本くんちの畳はボロボロになりました。(^_^;)
そして、何よりも、大事な家族になっているのがわかります。

来年も、さ来年も、ずーっとずーっと元気でいてくれますように・・・。




山本さんケイルくんマーチ

4/11up!

山本くんとKEIRUが、過日訪問した小学校からお礼のカセットテープが
届いたと聞き、私も聞かせてもらいました。
あいにく、山本くん宅で聞く時間がなかったので、貴重な物ながらも
拝借して参りました。
家に帰るまで我慢できず、帰宅途中の車の中で聞きながら帰宅しました。

訪問したのは4年生だったらしく、4年1組2組3組の3つのカセットが
ありました。それぞれに、KEIRUの絵などが可愛いく描かれていました。(^-^)
みんながKEIRUたちの事を思い出しながら書いてくれたんだな。と思うだけで
ウルウル・・・。(;_;)
カセットを聞くと、1組のは一人一人からの感想メッセージがありました。
その一人一人の声にウルウル・・・。(;_;)
ティッシュを手放せないくらい涙が溢れてきてしまいました。
盲導犬の事を初めて知っての感想よりも、視覚障害者の山本くんに対する
感想の方が大きい様に思いました。
目が悪くても楽しく暮らしているという事実。目が悪い事で困っていると
いう事実。自分(小学生)でも力になれる事を知ったという事実。
みんなは、確実に新しいドアを開けたみたいです。
2組は、エンターテイメント的な内容でした。
リコーダーで「聖者の行進」などの演奏が入っていました。
これがなかなかうまいっ!もっと聞きたくなるくらい上手なのです。
久しぶりにリコーダーが吹きたくなりました。(^-^)
それから、クイズもありました。
小学校に関するクイズなのですが、出題後、5秒数えて時間切れになると
「ブー」と言う所なんぞにやたら感動!
そして、「山本くんケイルくんマーチ」というテーマの歌がありました。
山本くんの元気がない時や寂しい時に聞いて欲しいから、元気に歌ったなどと
説明があるので、またまたホロリ。もう、私の目にフタをするものは
何もありませんでした。
小学生の作った歌なので、譜面にすると若干変わって来そうですけれど、
譜面化に挑戦してみたいと思いました。
3組は、班に分かれて、声を合わせてのメッセージ朗読でした。
「ぼくたち」「わたしたちは」と言う所を、男女分かれて言うのを聞いたのは
自分が小学校を卒業した時の答辞以来だったので、これまた感激!
ちょっと話がそれてしまいましたね・・・。(^_^;)
班毎に、何を言おうか相談して決めたんだろうなぁ、声を揃える練習を
したんだろうなぁと、想像しては、「そういう事って大切だよな。」と
ひとり頷いてしまうのでした。

視覚障害者だけでなく、人はそれぞれに得意不得意があります。
たまたま目が得意じゃないのが視覚障害者で、聴覚障害者と言えば、
耳が不得意な人。勉強の不得意な人がいたり、歌の不得意な人がいるのと
同じだと思います。
たとえ、不得意でも得意な事もある事を忘れてはいけないと思います。
子供の頃に、何もかも得意な人ばかりと出会うよりも、不得意があっても
その人には「こんなに得意な事もあるんだ」と見つけられる様に育つ方が
大切だと常々思います。
KEIRUと出会った子供たちの心の中にも、新しい芽が育ってくるといいですネ。





ブタさんになっちゃうよ!

3/18up!

久しぶりにKEIRUに会いに行って、気付いた事がありました。
それは、ご飯の時間が近くなった時に表明しました。
KEIRUは、声を出して吠えることはありませんが(寝言ではちょっと吠える)、
以前から鼻をピーピー鳴らしたりしました。
例えば、寂しい時、お腹が空いているのに山本くんが仕事で戻って来ない時
などなどです。
それが、先日行ってみると、お腹が空いてピーピー鳴いていたかと思うと、
最後に「ブ〜ッ。」と言うのです・・・。(^_^;)
あっちへ行って、「ピーピー、ブーッ。」
こっちに来ては、「ピーピー、ブーッ。」
山本くんが居る時には言わないのかもしれないなぁと思い、ブーと言った後には
「ノー!」と注意してみましたが、それでもKEIRUはブーとふてくされていました。
なんて人間みたいなんだろう??(^_^;)と思いました。
それからは、私も真似しています。
気に入らない事があると、「ブーッ。」と言うのです。
案外、効果があったりするから不思議です!
なんて、言ってる場合ではないですね・・・。(^_^;)

ワンコって、ふてくされる時にブーッて言うものなんでしょうか?
誰か知っていたら教えてください。(=^0^=)




出会いから1年

3/14up!

1年前の事でした。
「明日から、アイメイトの訓練に行ってきます。1ヵ月後にはパートナーを
紹介できると思うので、よろしく。」というメールを山本くんから貰ったのは。

1年前、山本くんはどんな気持ちでアイメイト協会に行ったんでしょうね?(^-^)
元々犬好きでしたし、不安というよりは新しい事への挑戦でワクワクして
いたのだと思います。
でも、その時はまだKEIRUがパートナーだとは知らなかったんですよね。(笑)
KEIRUの性格を知った今となっては、山本くんと初めて会った時でも、
ウハァ〜〜っ!と大歓迎したのではないかしら?
シッポのブンブンを聞いて、山本くんは驚いたのではないかしら?
犬嫌いの人は驚いてしまうかもしれませんが、好きな人であれば、この上なく
嬉しくホッとできた事でしょうね。

山本くんが協会に行った夜の、桃家でも、「山本くんは今ごろどうして
いるかしら?」「どんなワンコなんだろうね。」と、その話で持ち切りでした。
そして、1ヵ月がとても待ち遠しく、長い1ヵ月だったのは言うまでも
ありません。(^-^)

アイメイト協会やその他の協会で、今も訓練をしているユーザーと
候補ワンコがいることでしょう。
そして、その周りをとりまく人々が、首を長くして待っていることでしょう。
盲導犬って、本当に愛すべき存在です。持って良かったと思える様に
訓練を乗り越えて頑張って欲しいです。(*^_^*)