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この続きを読んでみる!(^-^)/
1998/10 〜11   




もっと違う目で見てほしい・・・。

9/28up!

KEIRUと縁があって、私の盲導犬に関するサイトめぐりが始まったと、
以前に話したと思いますが、それは、今でも続いています。
今夜も、久しぶりに検索エンジンにかかって来たサイトを見に行きました。
そこで、見つけてしまったんですよ〜!
なんだかイヤ〜な文章を。(^_^;)

それは、日記形式のものでした。筆者は初めて電車の中で盲導犬を見たのだ
そうです。ところが、その犬が、ご自分の思っていた様な体型や動きでは
なかったみたいです。
全部を転写する訳にはいきませんので、簡単に説明しますと、目の不自由な人の
最良のパートナーなんて言われるが、そんなに愛らしいものではなかった。
と言い切っていました。その犬の目は意思の弱ったような目だったとか、
ドアを見る目が脅された様だとか、犬らしいすべてのことを押し殺された
奴隷の労働の様だとも言っています。
そして、犬を解放してあげたくなったそうです。
最後には、ご自分の偏った考えは悪い様だと終わっていますが、どうも
私にはイヤな気持ちしか残りませんでした。

その人の思った事を言うのは自由です。でも、たった一度見ただけなのに、
すべての犬がそうだと思わせる様な書き方が、まず気にいらない!
そして、最良のパートナーかどうかは、その人が決めるものではないと
思います。例えば、たまらない程、不潔にしていて存在そのものが世間の
人々に迷惑をかけているのなら仕方ありませんが、そうではないみたいです。
その人は何を見ているのでしょうね・・・。
犬はおとなしく、他の乗客に迷惑をかけない様に、ご主人を守っていたのだと
思えないのでしょうか?
仕事が終わった後には、ご褒美として、いっぱい遊んでもらっているのかも
しれません。また、体が元気がなさそうだとしても、それは人間も同じです。
元気のない日もありますよ。
年だって取るのです。

視覚障害者の方々だって、本当は自分一人で歩けたらって思っているはずです。
でも、街は障害物だらけで、歩くのも大変なんです。
そして、犬に助けてもらうのは歩行だけではなく、心も支えてもらって
いるのではないでしょうか。
また、犬にとって飼い主は、かけがえのないリーダーなんです。
偽善的に物事を考えるのは好きではありませんが、違う観点で見ていただけたら
そんな風に思う事はないのに・・・と思いました。
そして、1回見ただけじゃなくて、何度も見て、いろいろ考えてそう思ったなら、
書いてもいいかなぁとも思います。

ここで、語っても仕方ないのですが、心にしまっておけませんでした。
また、変な夢を見ちゃいそうだもの。(^_^;)



デリケート

9/25up!

山本くんとKEIRUと外で待ち合わせをしました。
最近は、山本くんの家でKEIRUと会って、一緒にお散歩に行く事は
ありましたが、待ち合わせは久しぶりでした。
時間より早く着いたので、ちょっと他をぶらぶらしてから、待ち合わせ
場所に行ってみると、やはり早く来たのか、向こうの方からKEIRUたちが
やって来ました。
「あ、いたいた!(^-^)」
私は、わざとKEIRUの正面で待ってみることにしました。
KEIRUが気が付くのを楽しみに・・・。
でも、まん前に立ちはだかってもKEIRUは気付かずに通り過ぎ様とします。
「あれ?どうしたんだろう?」そう思いました。
そして、追いかけて、山本くんを呼び止めました。

一緒に歩きはじめてからも、KEIRUはちょっと違います。
本当の盲導犬(こういう言い方が正しいのかはわかりませんが)って感じ
でした。
山本くんに「KEIRU、いつもと違うね。なんだか表情が暗くて、楽しそう
じゃないよ。」と聞いてみたら、「ちょっと厳しくしてるからね・・・。」
という山本くんの返事でした。
山本くんも表情が暗く見えました。
どうやら、アメリカ旅行やら何やらで、KEIRUの甘えん坊虫が騒ぎ出して、
協会から、コントロールする様にアドバイスされたのだそうです。
山本くんも好きで厳しくしているのではありませんから、表情が固く
なってしまっているのでしょうか?
そして、KEIRUは、そんな山本くんの気持ちを誰よりも感じ取っている
のでしょう。
まったく、健気です。涙が出そうでした。

お茶をしたり、買い物したりと時間が過ぎて行くうちに、KEIRUの
表情が変わってきました。
いつもの楽しくお仕事している時の顔に戻ってきました。
その時、山本くんの顔も笑っていました。



検疫の訂正

9/15up!

先日、検疫の書き込みをしましたが、若干、誤りがあったので、
訂正しておきます。(^_^;)

日本に帰る前に、向こうのドクターの診断を受けなければならないと
書きましたが、実際は、そうではありませんでした。
指定医(正しい名称はわかりません)の、診断を受ける事で、「お墨付き」を
もらい、検疫期間を短縮してもらうという狙いだった様です。

でもね、でもね。
山本くんは、通訳を兼ねたアメリカ人(と言ってもほとんど日本語が話せない?)
と一緒に行ったらしいんだけど、その辺の事情がわかってもらえず、
結局は、「お墨」はもらえなかったのだそうです。
「英語を勉強しておけばよかった〜」と、毎度ながらの反省だった様です。
これって、誰もが思う事ですよね。(^-^)
ただ、普通の観光旅行よりも、英語のニーズを感じるかもしれませんね。
何しろ、大事なKEIRUに関わってきますからね。
例えば、トイレの場所云々にしても。
山本くん、がんばって、勉強するんだ!!(笑)←なぜ笑う(^o^)

それから、KEIRUの体調ですが、帰国後2〜3日は、いつもより
元気がなく、ゆるゆるウンチでしたけど、それ以降は元のKEIRUに
戻った様です。(^-^)

尚、検疫等について、もっとお詳しい方がいらしたら、ぜひアドバイスを
お願いします。



それでも一緒に行きたい!

9/11up!

KEIRUと一緒に初めて海外に行った山本くんに、ズバリ聞いてみました。
「またKEIRUと一緒に行きたい?」って。
答えは、「もちろん!」でした。(^-^)
「今回、いろいろと勉強させてもらったから、次はもっと大丈夫だよ。」と。
山本くんにとって、KEIRUは分身です。どこに行っても「KEIRUなら、
どう歩くのかな?」と考え、それが楽しみなのでしょうネ。
KEIRUがいないと、逆に不安になるのかもしれません。
ずーっと、アメリカ旅行の大変な事ばかりを先に書いてしまいましたが、
楽しかった事だって、たくさんあったのです。
詳しくは、山本くんの手記でご覧いただけると思いますので、ご期待くださいネ。
そうそう。アメリカでいろんな事を体験しましたが、KEIRUは難無くこなした
らしいです。(日頃、鍛えられていたおかげ??)
ただ、ストレスを感じたんだろうと思われる事は、山本くんと
引き離される事だったみたいです。これも、手記でどうぞ。(^o^)/



検疫について

9/11up!

動物の持ち込みにとかくうるさいのが、島国だったりします。
つまり、日本も「行きはよいよい、帰りがこわい・・・」となるのです。
自宅検疫ですから、家に帰ってくる事は出来ます。
でも、帰宅後1ヵ月の間は、こまめに犬の体調をチェックし、
用紙に書き留めて、1週間に一度は、検疫官に電話連絡をし・・・と
フォローしなければなりません。
また、事前の申請には、予防接種の控えなどを準備し、自宅の全景の
写真、玄関の写真、KEIRUのいつもいる場所の写真、家の平面図などを提出します。
日本に帰る前には、向こう(アメリカ)の動物病院で診断も受けなければなりません。
帰宅後のチェック内容は、「咳の有無」「鼻水の有無」「便がノーマルか否か?」
「小水がノーマルか否か?」「水の飲み方がノーマルか否か?」だったと思います。

例えば、日本からハワイやイギリスに行くとなると、島国→島国となるので
ハワイに行って、検疫をし、日本に帰ってからも検疫をし・・・となって
1週間の旅行などの場合はとても無理らしいです。
そういった動きを見直してもらう運動もある様ですけど、盲導犬とはいえ、
まだまだ大変そうですね。
盲導犬連れの方が、気楽に海外旅行できる様にするのには、どうしたら
いいのでしょう・・・。



アメリカから帰ってきた

9/11up!

アメリカから帰ってきた山本くんから電話がありました。
いつもなら、「楽しかった!」と、浮かれ調子で言うのに、今回は
「うん。まあ・・・。」という、何ともスッキリしない返事が帰って来た
のです。長年のつきあいですから、山本くんの声の調子で、何かが
あったんだな!?と、すぐにわかってしまいました。
「何があったの?」と聞くと、『いろいろ・・・。』という返事。
あらま、そんなにいろんな事があったのか!とよけいに心配になりました。
具体的に聞いてみると、KEIRUの調子が悪くなったとか、うんぬん・・・。
分析してみると、KEIRUと一緒に行った事が、想像以上に大変だった
みたいです。
それは、想像していた事が意外と大変でなく、考えてもいなかった部分が
大変だったとも言えます。
出発前の山本くんは、「KEIRUが検疫で通るだろうか?」とか「飛行機の
中で、ワンツーを我慢できるだろうか?」という事を、特に心配していました。
ところが、実際には、もっと違う部分が大変だったのでした。
それは、団体行動の中での盲導犬の使い方などでした。
山本くんとKEIRUの二人だったら、案外、適当にやり過ごしたりする部分も
他の参加者の方がいらっしゃれば、足並みを揃えねばなりません。
でも、KEIRUにみんなの歩調と合わせて!と指示する事はとても難しいのです。
また、盲導犬連れの視覚障害者の事を、初めての方に説明するのも、とても
難しいのです。
ですから、説明された所で、どういう風に山本君とKEIRUを誘導していいものか
周りの方も悩んでしまうはずです。
これは、海外旅行だから・・・という事ではないですね。
国内でも同じだと思います。団体旅行で、初めての人と一緒に動く事が
いかに難しいか・・・。
こう言っちゃあ何ですが、私は山本くんが白杖の時から肩を貸していますので、
KEIRUみたいな事をしてた様なものです。
そして、KEIRUと歩き出してからも、しつこく付きまとっていますから、
二人のペースや、KEIRUの癖なども頭に入っています。
山本くんが気付かない場合は、KEIRUを「左に寄せて!」みたいな事も
言えてしまいます。
ですが、それを、初めての人に求めるのは無理ってもんです。
山本くんは、それを忘れていた、と言うか、気付かなかったのです。
多分、その事が自分でショックだったのではないでしょうか?
いい勉強になったと言ってましたので、次回からは大丈夫だと思いますが、
このショックから早く解放されるといいな・・・と思いました。


トイレの場所

9/3up!

盲導犬は、いつでもどこでもワン・ツー(排泄)ができないので、
使用者が「ここでならいいよ。」という指示を出すのですが、
初めての場所に行った時には、『どこでさせたらいいのか・・・?』と、
頭を悩ますそうです。
もちろん、お出かけ前には済ませるのですが、長時間の外出の場合は、
外でもさせなくては、ならなくなります。
私もKEIRUと山本くんとで、よく立ち寄る場所のワン・ツー場所のチェックに
行った事があります。また、初めての場所で一緒にいて、ワン・ツーを
どこでさせようか?と悩んだ事もありました。
テレビで盲導犬の報道がされても、トイレの事について触れているケースは
ほとんどないのではないでしょうか。(私自身は、見た事がありません。)
『街で盲導犬を見かけたら・・・』の項目にぜひ加えて欲しいです。
「トイレの場所を聞かれた時には、教えてあげてください。」と。(*^_^*)

ちなみに、他の協会では「オムツ*」を付けさせる場合もあるそうです。
しかし、KEIRUは、そういう指導を全くされていませんから、山本くんの
ワン・ツー場所の確保にかかってきているのです。

そうそう。話は逸れますが、KEIRUはツー(ウンチ)を高い所でしたがり
ます。段差のある所では、より高い方へお尻を持っていきます。
よく、ワンの方は高さを競うと聞いた事がありますが、ツーもなんでしょうか?
それとも、高い方がしやすいからでしょうか?
いつも、KEIRUのワン・ツーを見ながら思う、素朴な疑問でした。(^-^)

*オムツとは・・・「ここでしなさい。」と指示するために着用するもので、
赤ちゃんの様にいつするのかわからないから付けるものとは別の物です。


ここに寄るの?

9/1up!

盲導犬というのは、一度行った事のある場所は、大概覚えている
らしいです。
私は、よく同行するので、KEIRUが立ち止まって「ここに寄るの?」って
いう様なポーズをしたのを何度か見ています。
「今日は行かないんだよー。」と山本くんが言うと、「そっか、わかった。」と
また、スタスタ歩きはじめます。(^-^)
商店街など、同じ様なお店が立ち並んでいる場合は、KEIRUが覚えていて
くれるお陰で、隣のお店に入ってしまわないで済みます。
初めての場合は難しいですけれど、何度か重ねて通ううちに『山本くんの
御用達』とインプットされるのでしょうネ。

KEIRUの獣医さんの所で、山本くんたちと待ち合わせをしました。
帰りに、『モスバーガー』に寄りました。
「こんな所に、モスがあったんだね。」と山本くん。
それから、しばらくして会った時に、山本くんが言ってました。
「KEIRUが、またモスに連れて行ってくれたよ。」って。(^-^)



海に行ってみた!

8/25up!

ここで、何度か書いていますが、盲導犬と言えども、崩れるのは
あっと言う間だそうです。
KEIRUも、持って生まれたヤンチャ息子みたいなので、油断できないのが
本当の所です。
でも、山本くんは、どんな所にでも一緒に行って一緒に楽しみたいと
考えています。
そのためには、KEIRUを、上手にコントロールしないといけないのです。
簡単に言えば、盲導犬としてガイドしてもらう事だけに目的を置くならば、
遊ばせたりしない方が、はるかに簡単で、リスクも少ないという事になります。

さて、前おきが長くなりましたが、やって来ました。海ですよん。(^-^)
山本くんの実家から海までは、歩いて5分もかかりません。
人気の少なくなった夕方、ずーっと泳いでいないという山本くんに付き添って
海に行ってきました。
幸い、泳いでいる人は、ほとんどいません。
KEIRUにとって、絶好のチャンスが到来してしまったのです。(笑)

リードを引いて、海に入ってみました。
KEIRUは、少し戸惑いながらも、嬉しそうです。
そのうちにパシャパシャと泳ぎはじめました。
そして、だんだん本格的な「犬かき」を披露してくれました。(^-^)
「やるじゃん、KEIRU!」とリードで回す様に泳がせていました。
少し泳いだ後、山本くんが「ひとりで泳ぎたい。」と言うので、KEIRUは
私と一緒に陸でお留守番。
山本くんの泳ぎを眺めているつもりでした。
山本くんは、KEIRUをダウンさせ、「ステイ!」と声をかけて海の中に入って
行きました。
KEIRUは「あれ?行っちゃうの?」ってな顔をしています。
最初は、少しおとなしくしていましたが、そのうちに、山本くんの方に向かって
「行きたいよー行きたいよー」とリードをグイグイ引っぱるのです。
私は「ノー!」と言って諭そうとしました。が・・・。(^_^;)
KEIRUが本気になったら、私の力なんて蚊の鳴く様なものです。
水着を着ていなかった私は、自分の危険を感じてリードを離さざるを
得ませんでした。「KEIRUが行っちゃったよ〜〜〜〜!」と大声で山本くんに
知らせました。
山本くんの泳いでいる所に向かって、ノーリードで泳いでいくKEIRUの
姿を見て、なんだか微笑ましかったです。
いったい、何度、こんな瞬間を見せつけられるんでしょう。(;_;)
しばらくして、KEIRUのリードを持った山本くんが陸に上がってきました。
「KEIRU、来ちゃったんだね・・・。」と言ってます。そして、私の叫んだ
声は、沖では聞こえなかったそうです。ま、クロールしてたら聞こえませんね。
山本くんの話では、パチャパチャという音が聞こえてきて、だんだん自分の
方に向かってくるのがわかったそうです。それがKEIRUだとはわからずに。
そして、パチャパチャが、バシャバシャに変わった頃、KEIRUの犬かきの
前足が山本くんの体をひっかき始めたそうです。
KEIRUにしては、嬉しくて、泳ぎ寄っただけなんでしょうけど、山本くんの
体はひっかき傷でミミズ腫れが出来ていました。(笑)
「今度は、しっかり持っていてね。」と言われて、再びKEIRUのリードを
託されました。よーしっ。今度はがんばるゾ!と決意をして、山本くんを
見送りました。
KEIRUが飽きない様にすればいいんだと思い、砂浜を歩いてみたりしました。
少し、走ってみたり、いろいろと試みました。
でも、でも・・・。
またまたKEIRUは、泳いで行ってしまいました。
「行ってらっしゃ〜い。」そう見送るしか出来なかったです。(;_;)

写真館に、この時の模様をアップしました。
KEIRUが山本くんを追っていく姿など、ご参照ください。(^_-)-☆



盲導犬が珍しい!

8/21up!

田舎に帰る途中、山本くんとKEIRUと落ちあって、一緒に行きました。
電車に乗ると、窓側にイスが1列ずつあるタイプのものでした。
向かい側の人たちは、みんな、KEIRUを見ています。(^_^;)
そして、そのうちに、私たちをも見ています。
お菓子(グミ)を食べるつもりで、バッグを開けようとした時も、人々の
視線が気になります・・・。
別に変わった事をしている訳でもないのに。(^_^;)
これは、小さかった頃、外人さんを初めて見た時に、「あっ。ガム食べてる!」って
感動(?)した事と同じなのかしら?(笑)
それから、最近、「テレビでよく見てるのよ。」と声をかけてくださる方が
多い様に思います。
私もテレビ欄に「盲導犬」という文字があれば、とび付く方ですけれど、
残念ながら、盲導犬の一部しか報道されない事が多い様に思います。
それは、可愛いとか、一生懸命とかを歌ったものであって、使用者が
どうすれば歩き易いのか?という取り上げ方は、まだまだ少ないです。
それに、視覚障害者だって、テレビを見ます。
「ご意見はこちらに」と言いつつも、字幕だけでしか表現されない様な事が
多いのです。全部のテレビ番組で、音声表現をするのは難しいかもしれませんが、
せめて、盲導犬が出てきたりする様な番組だったら、わかり易くして欲しいと
思います。
だって、『これから、盲導犬を持ちたいな・・・。』って考えている方だって
いらっしゃるでしょうからね。
さてさて、ちょっと話がそれましたが、田舎では、KEIRUは人気者でした。(^-^)
お仕事を離れて、たくさんの人たちと交流ができました。
ビーグル犬の「グース」とも友達になりました。
それに、いろんな事も出来ました。
間もなく、写真館にて展示しますから、見てくださいね〜!(^-^)/



何でもお似合いよっ!(^-^)

8/20up!

アメリカに行くにあたって、70リットルの大きなリユックが
必要になったと言うので、ショッピングにお供しました。(^-^)
アメリカは、今年で3回目。今までは、スーツケースで出かけていたの
ですが、今回からはKEIRUも一緒なので、リユックでないと不便だからです。
また、持っていたリュックでは、小さすぎるのでした。
なぜなら、KEIRUの「お弁当」がありますからね。(^-^)
盲導犬の場合は、そんなに大量には食べませんが、それでも1週間くらいに
なれば、かなりのボリュームです。
私は、大きなリユックを使った事がありませんでしたので、どんなリユックが
いいのかアドバイスしてあげられません。
ですから、その辺の事は、お店の方にお任せして、KEIRUの子守りをして
いることにしました。
リユックですから、実際に背負ってみて、その人の体型や用途にあったものを
選ばなければなりません。私とKEIRUは少し離れた所で見守っていました。
山本くんは、いくつかのリユックを背負って試しています。
そしたらね。KEIRUがダウンした状態で、そんな山本くんを見つめて
シッポを左右に振っているんです。(^-^)
まるで、「似合うよ。いい。いい。」って言ってるかのように・・・。
どのリユックを背負っても、同じ様にシッポを振っています。
「どれを背負っても、お似合いよ!」とでも言いたそうです。(^-^)
うふふ。可愛いなーって思いました。
そんなKEIRUに見守られて、山本くんは、新しいリユックを買う事が出来ました。

お店を出た後で、感想を言い合った時に、「とても親切な店員さんだったね。」と
いう事が、お互いに出てきました。
そうなんです。とても若い学生さんの様な女性の店員さんでしたが、
目が不自由でもわかり易い様に、説明してくださったのです。
言葉で説明しにくい所は、触る様に誘導してくださったりしました。
慣れないと、そうすぐには出来ないものですが、スムーズに応対して
いただけたので、私も安心して、KEIRUと遊んでいられました。(笑)



KEIRU、初めて断わられる!

8/19up!

KEIRUがシャ場に出て、早くも4ヵ月。
大きな問題もなく、任務を全うして参りました。
ところが、ついに、遭ってしまったそうなのですぅ〜!!
「入店拒否」ってやつです。(^_^;)
それは、京都の新京極のとあるレストランでだそうです。
「盲導犬は、ちょっと・・・。」と断わられたそうです。
「犬は・・・」ではなくて、「盲導犬は・・・」と言った所をみると、
以前、そのお店で、盲導犬が粗相をしたのでしょうか??
いずれにしても、断わられた事には違いがありません。
山本くんは、どうしてもそのお店に入りたかった訳ではありませんでしたし、
無理にお願いして入っても、美味しく食事できないと思ったので、あっさりと
諦める事にしたそうです。
KEIRUに「バック!」と指示し、帰ろうとしました。
ところが、KEIRUは帰ろうとせず、お店に入ろうとしたらしいのです。
それを聞いて、一生懸命入ろうとするKEIRUの姿が目に浮かんで、
悲しくなりました。
盲導犬といっても犬ですから、犬嫌いの方にはトンでもない話なのかも
しれません。お店の事情もあるかもしれません。
ですが、盲導犬が体の一部である視覚障害者の方にしてみれば、盲導犬を
否定されるのは、自分を否定される様に辛い事なのではないでしょうか?
何年か経って、新京極のレストランに行った時に、快く受け入れてもらえる
様になっていたらいいなぁ・・・と思います。
山本くんたちは、多分と言うか、2度と行かないとは思いますが・・・。



視覚障害者の道路横断について(長いです。)

8/18up!

先日、「ひとことボード」で、視覚障害者の方が信号の無い道路を
横断できないでいたという話がありました。
そういう場合はどうするの?という質問でしたので、さっそく、
山本くんに、インタビューして来ました。

まず最初に返って来た回答は、『車が止まるまで渡れない。』でした。
それは、目が見える見えないに関わらず同じ事だそうです。
横断歩道を渡ろうとしても、車が止まってくれなければ、目が見えても
渡れませんものね。ただ、目が見えないと、音だけの判断になるので、
『よしっ。今だ。渡れ!』という判断がしにくいというだけだそうです。
うむー。そうですよね。
続けて山本くんは言いました。『現状としては、渡れないとなるけれど、本当は
車が止まらないのは、道交法で違反だよ。』って。
そうでした。そうでした。歩行者優先でしたよね。
横断歩道で人が渡ろうとしていたら、車は止まれる速度で徐行しなくては
いけないのです。ましては、白杖の人や、盲導犬(ハーネスは白)を見かけたら
止まれる事が前提の徐行、又は、一時停止が義務付けられていました。
これは、緊急車両が来たら一時停止したりして、道を開けるのと同じ事です。
また、歩行者を優先するために止まった車に対して、後ろの車が警笛を鳴らす
ことも、違反になります。警笛は、必要な場所以外で鳴らしてはいけないのですから。

昔、免許の書換の時にもらった冊子が出てきたので、その辺に関する文章を
抜粋して下に載せてみますね。(^-^)

・横断歩道のない交差点や、その近くを歩行者が横断している時は、
 その通行を妨げてはいけません。

・横断歩道や自転車横断帯に近づいた時は、横断する人や自転車がいない
 ことが明らかな場合の他は、その手前で停止できるように速度を落として
 進まなければなりません。また、歩行者や自転車が横断している時や、
 横断しようとしている時は、横断歩道や自転車横断帯の手前(停止線が
 ある時は、その手前)で一時停止をして、歩行者や自転車に道を譲らなければ
 なりません。

・子供が一人で歩いている場合、身体障害者用の車イスで通行している人が
 いる場合や、白や黄のつえを持った人や、盲導犬を連れた人が歩いている
 場合には、一時停止か徐行をして、これらの人が安全に通れるようにしなければ
 なりません。とくに、子供の場合は、興味をひくものに夢中になり、
 突然路上にとび出したり、判断力に欠けるために、無理に道路を
 横断しようとすることがあるので、とくに注意しましょう。

・警笛音は、警笛鳴らせの標識がある場所を通る時や、警笛区間の
 標識がある区間内で見通しのきかない交差点、まがり角、上り坂の
 頂上を通るときには、鳴らさなければなりません。また、危険を避ける
 ためにやむを得ない場合は、鳴らす事ができますが、これらの場合以外は
 鳴らしてはいけません。

ペーパードライバー歴の長い私も、そういえば、そうだったなぁなんて
思わされました。(^_^;)
ルールを破る事が自由なんだと思いがちな、最近の日本の風潮に、
釘を刺していかないと、とんでもない事になってしまいそうですね。
強い心を持った大人になりたいです。



おいてけぼり(^_^;)

8/12up!

KEIRUは、はじめの頃「ハップアップ!(急いで!)」が苦手でした。
「ハップアップ」と言っても、あまり早く歩いてくれませんでした。
そこで、山本くんは、協会に相談して、アドバイスしてもらった所、
もう一度鍛え直す様に言われたのです。
山本くんが、その気になって調教すると、KEIRUにも伝わるのですね。
今では、しっかり早く歩いてくれる様になりました。
以前、他の視覚障害者の方の手記を読んで、「盲導犬と歩いた事で、生まれて
初めて、他の人を追い越した。」とありました。
犬とパートナーのコンビがうまく行けば、かなり早く歩ける様になるのです。
さてさて、山本くんの家の近所は、住宅を造成中の所があって、
広くてまっすぐなのに人通りの少ない歩道があります。
二人の散歩に、「私も行く〜!」と付いて行ったのですが、その道に入るや
いなや「ハップアップ」の掛け声と共に、颯爽と歩いて行ってしまいました。(^_^;)
私は、一生懸命追いかけましたが、そのうちに、諦めました・・・。
くぅ〜っ。おいてけぼりです。(^_^;)
山本くんとKEIRU・・・あの二人は、どこまでも行ってしまいそうです・・・。



「ひとりにしないで」文章編

8/11up!

どこのワンちゃんも、ひとりぼっちは嫌いですね。
盲導犬だって、それは同じです。
8/2にも書きましたが、特に、初めての場所での「ひとりぼっち」は
いつも以上に辛いみたいです。
そこを我慢する健気なKEIRUの話をいたしましょう。(^-^)

それは、とあるレストランでの出来事でした。
山本くんとKEIRUと私の3人トリオ(?)は、一番すみっこの席に
案内され、食事を取ることにしました。
そのレストランは、サラダや飲み物がセルフサービスになっていました。
私が何度も足を運び、山本くんの分も運びました。
メインの食事が終わってからは、飲み放題のコーヒーをガブガブ飲んで、
楽しく食後のひとときを過ごしていました。
飲めば、もよおすのが人間ってものです。
山本くんは、トイレに行きたくなりました。
KEIRUを連れて行こうか悩みましたが、今回は、KEIRUを
テーブルの下に『ステイ』させて、私が彼を案内して出かけました。
なんと、KEIRUはひとりぼっちで待たなくてはいけなくなったのです!
「え?どこに行っちゃうの??」って心配気な表情で見つめられましたが、
こういう事だって、出来なくては困りますもんね。
(待っててね。KEIRU・・・・・)
さあて、トイレから帰ってきました。
KEIRUはテーブルの下から、顔を出して、キョロキョロしています。
そして、帰ってきた山本くんを見つけて、シッポブンブンになりました。
レストランで、シッポブンブンはいけません。KEIRUは待っていた事を
誉められ、同時に、ブンブンを叱られてました。(^-^)

それから、何日か過ぎて、また同じレストランに行きました。
そして、偶然にも、前と同じ席に案内されました。
すみっこなので、セルフサービスまでは遠いのです。
今日は、山本くんも一緒にセルフを取りに行く事にしました。
またしても、ひとりぼっちです!
同じ席で2度もステイさせられて、このお店は、KEIRUにとって、
居心地の良くない場所になってしまったのでしょうか??
セルフを両手に山本くんを肩にのせ(手ですよん)、席に帰ろうと
テーブルの横の通路に曲がった時でした。
7つくらい先のテーブルの下から、体を半分出したKEIRUが見えるんです。(笑)
ほふく前進で、前に出てきちゃったみたいなんですよ・・・。(^_^;)
よそのテーブルの人たちも、犬が、ひとりぼっちでテーブルの下から出てきたので、
驚きながらも、クスクス笑っていました。
またまた、笑われてしまった KEIRUでした。(*^_^*)



犬好きがKEIRUを呼び寄せる?

8/8up!

デパートに行った時の事でした。
靴の修理を待つ間、休憩所に行ってみました。
すると、そこには、50代半ばを過ぎたおばさま3人のグループが、先客で
休んでいました。
座る場所が空いていたので、いつもの様に「チェア」の号令で、KEIRUに
案内してもらったのですが、KEIRUの案内してくれるチェアは、いつも
なぜか、隣の人のすぐ横なんですよね・・・。(^_^;)
(イスはベンチ式でした。)
広く開いていても、他の人のすぐ隣を案内しちゃうんです。
山本くんは、先客のおばさまのすぐ隣に腰を降ろしました。
山本くんの足元にダウンしたKEIRUは、おばさまの方にまで、
顔を突き出しています。
私は、「スミマセーン。」と言いました。
でも、おばさま方は目尻を下げて「いいのよ、いいのよ。(^-^)」と
快く答えてくださり、そのうちに身の上話(?)まで始めました。
その3人の方は、みなさん、犬が大好きなんだそうです。
ところが、3人とも、つい最近、そのワンちゃんとお別れしたばかりで、
犬の近くにいられるだけでも嬉しいと言ってくださったのです。
「もう、飼われないのですか?」と聞いてみました。すると、3人とも
前のワンちゃんと生活した年数を考えると、また、新しい犬を飼う訳には
いかない・・・と言っていました。
最後まで、めんどうみてあげたいけど、自分も年を取ると、それが
出来なくなって、かわいそうだからだそうです。
それを聞いて、この方たちは、本当に犬の好きな優しい人たちなんだなぁと
わかりました。
ひとときのふれあいでしたが、KEIRUと一緒に居たから、知り得た事でした。
途中で手放す人たちの噂ばかりがマスコミに取り上げられていますが、
本当は、この方たちのようにかわいがっている人の方が多いのだとも思いました。
別れ際、おばさまの目に涙が光っていました。




ご飯!

8/6up!

KEIRUも、他のワンコと同じで、ご飯大好き!です。(^-^)
ご飯の時は、盲導犬だって事を忘れてしまいそうです。
外出先では、そんな事ないのでしょうが、プライベートにおいては、
ご飯スイッチが入ってしまうと、家が壊れそうな勢いで(?)、飛び跳ねて
しまいます。もう、誰にも止められない・・・!?(^_^;)
もちろん、服従訓練をしながら、与えますが、いつもの3倍ぐらいの
スピードで、座ったり伏せたりします。それは、めりはりがあるような
無いような・・・です。(笑)
あの様な情熱って、スゴイなぁ〜と思ったりします。(笑)
もうひとつ感心するのは、そんな食いしん坊のKEIRUが、人間の
食事の時には、床下で冷静に居られるってことです。
時々、鼻をクンクンしてる事はありますが、それでも、あの大騒ぎして
食事している犬と同じだなんて、とても思えないです。

他の盲導犬たちは、どんな日常なんでしょうね?
いつか、聞いてみたいな〜と思います。
きっと、もっとお上品に食事する子もいるのでしょうネ。




今日は別の盲導犬のお話(^-^)

8/4up!

KEIRUを連れて、歩いている時の事でした。
後ろから、追ってくる女性がいました。
その方のお嬢さんも、KEIRUと同じ協会「アイメイト」の盲導犬を使って
いるとのことで、思わず声をかけたのだとか。(^-^)

お嬢さんは、2年前の大学生の頃から盲導犬の「グレン(黄ラブ/メス)」と
歩き出しました。
学校にも一緒に行き、就職してからの研修も、毎朝グレンと一緒に乗り越えた
そうです。お母様は、とても心配で、何度も「一緒に行こうか?」と言い
ましたが、彼女は、「グレンと行くから、大丈夫。」と言ったそうです。
就職したのは今年で、今は、勤務先に2時間(って言ったかな?)くらい
かけて通っているのです。
それも、満員電車での通勤です。人間でも乗りたくなくなる様な満員電車に
グレンは、一生懸命乗ろうとしてくれるんだそうです。
あとは、常連さんに、助けてもらえる事も増えてきて、とても助かっている
そうです。
命令しているのに、犬が実行してくれない時には、何があったのかわからず
困ると思いますが、周りにいる方の一言があると、状況がわかる分だけでも、
ずいぶん楽になるのではないでしょうか?
それで、グレンですが、金曜日くらいになると、さすがにグッタリとして、
出かける足取りが重くなるみたいです。
でも、月曜日には、逆に喜んで出かけて行くのですって!(^-^)
お母様は、「人間だと月曜日には憂鬱になるのにね。」とおっしゃっていました。
グレンも毎日毎日いろんな出来事をパートナーと乗り越えて、頑張っているの
ですね。(^-^)

ところで、アイメイト協会では、盲導犬の事を「盲導犬」と呼ばず、
「アイメイト」と呼んでいます。ですから、正確には、KEIRUもアイメイトで
あります。
しかし、私としては、より多くの方(アイメイトを知らない方にも)に簡単に
わかって頂きたいという意図で、敢えて「盲導犬」と使わせて頂いて
おります。




『KEIRU焦るの巻』

8/2up!

山本くんとKEIRUが遊びに来た時の事です。
山本くんは、途中で気分が悪くなって、和室で横になっていました。
KEIRUは横になって、私と一緒にリビングにいました。
別に命令した訳でもなかったのですが、山本くんのいる和室には入って
いきませんでしたし、ウロウロすることもありませんでした。
ところが、しばらくして、山本くんの具合が良くなり、リビングに戻って、
一緒にお茶をしていると、KEIRUは喜んで、山本くんの足元までやってきました。
そして、またウトウト眠りはじめました。
その日は、ずいぶん歩きましたので、疲れていたのでしょうか、KEIRUったら
走っている夢でも見ているかの様に、足をカクカク蹴りながら眠っていました。
よく眠っていて、山本くんがお手洗いに立ったのにも気付きませんでした。
いつもなら、山本くんも「ステイ!」と声をかけるのですが、その時は何も
言わないで、行ってしまったのです。
KEIRUは、しばらく夢の世界を彷徨い、いつもは声を出さないのに
「ウォンウォン・・・」と吠えだしました。
噂には聞いていた、KEIRUの寝言が嬉しくて、私はニコニコと見つめていました。
すると、KEIRUは自分の声の大きさでハッ!と目覚めてしまったのです。
回りをキョロキョロしますが、山本くんの姿が見当たりません。
KEIRUは、大慌てで、捜しはじめました。
さっきは遠慮して入らなかった和室(畳の部屋)にもズカズカ入るし、
キッチンにもお風呂にも、そして、寝室や玄関と狭い家ながらも行かれる
所を勝手に捜しはじめたのです。
そうなると、私が「大丈夫よ!」とか「すぐに来るからね。」なんて言っても
聞く耳を持ってはくれません。
その様子ったら、子供がお昼寝から目が覚めた時に、ママが居なくて捜しまわるのと
全く同じでした。
なんだか、いい関係なんだなぁ〜って微笑ましかったです。(^-^)
盲導犬って「ステイ」の一言があると、待っているのに、そうでないと
焦るのですね。