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ここでは、KEIRUを通して知ったことや、経験したことなどを
ご紹介していきます。

一番新しい書き込みが、一番上になっています。
最初から順番に読んでみたい方は↓ここからどうぞ。(*^-^*)

過去の『あれこれ・・・』のリストへ(^-^)/




アンリ

4/24/'05up!

山本くんのアイメイトでの4週間の訓練が終了しました!
昨日、ついに新しいアイメイトとのコンビが誕生したのです。

新しいパートナーは、黄ラブの男の子「アンリ」です。
2頭目のベテランさんでも、新しい犬と出会うと、
また一つ一つ絆を作りはじめなければならないそうです。
アイメイトで訓練を受けた犬でも個性はいろいろで
お互いが理解してうまく回り始めるのには、時間と訓練が
欠かせないのですね。

昨日、協会から帰ってくる山本くん&アンリと
途中で待ち合わせしました。
昨日は土曜日でとても人が多かったのですが、
ビョンピョン嬉しそうに歩くアンリが目に飛び込んできました。(^^)
快調です!
山本くんは新米アンリに気を遣っているようでした。
アンリは初めての場所にちょっと不安げです。
KEIRUは新米の頃から落ち着いていた所があったので、
ああ、こういう所も犬によって違うんだなぁと思いました。
一緒に電車に乗り込むと、アンリは空いたシートに
鼻を載せて空席を教えていました。
KEIRUよりも体や顏が小さいので、そのしぐさがやけに
可愛くてなりませんでした。(^^)
一駅でしたが、訓練になるからと、シートに座った山本くん。
アンリはその足の下に滑り込み、周囲の様子を伺っていました。
その後、バスに乗りましたが、ここでもアンリはキョロキョロ
気にしていました。
段々慣れて、人目も気にせず、グーグー眠っちゃうように
なるんでしょうね。(^^)
新米アンリ、初々しくて可愛いです。

帰宅して「アンリ、ここがお家だよ!」って言われて
アンリはシッポを振って喜んでいました。(^^)
桃がプレゼントしたベッドには、最初はフカフカが怖いのか
乗ってくれませんでした。
最初は顎だけちょこんと載せて、そして少しずつ平気に
なって行きました。
ワンツーも、帰宅してから、なかなかせず、
夜になってやっとしてくれたそうです。
アンリは慎重派なんですね。
逆に教えられることがありそうです。(笑)

そうそう。山本&アンリと近所のクリーニング屋さんに行く途中
工事をしている人が3人くらい居ました。
3人は作業しながら何かをおしゃべりしていました。
そのちょうど横を通った時、そのうちの一人が
「アンリ最高!」って言ったのです!
サッカー選手のアンリのことだと思いますが、
すごく嬉しくなりました。

アンリって名前・・・日本では女の子っぽい名前ですが、
フランスでは男の子の名前だそうです。
(アンリの兄弟たち、みんなフランス読みの名前みたいです。)
HENRIと書いてアンリと読みます。
あの昆虫記のファーブルも「アンリ・ファーブル」でした。
他にも活躍されている方がいっぱい。
王様にも居ましたね。(笑)
由緒ある名前の様です。
そして、何よりも、とても覚え易く呼び易い、
いい名前です!


引退して1年・・・

3/21/'05up!

KEIRUが引退して今日がちょうど1年です。
1年の間には、この「あれこれ」に書かなくては・・・と思ったことが
たくさんありました。
でも、どうしてなのか書けませんでした。

今週末、山本くんが新たなアイメイトと歩き始める準備(訓練)に
入ることになりましたので、くぎりを付けるためにも、
一度、ちゃんと書かなくては・・・
そう思い、書き始めています。

KEIRUは、手術を終えて、すっかり元気になりました。
可愛がって下さる人々のことが大好きになりました。
特に山本母さんのことが大好き!いつでもベタベタしたい人となったのです。
そんなKEIRUの様子が嬉しくもあり、逆に淋しくも思えたりしました。
山本くんも、たまに実家に帰ってKEIRUの歓迎を受けるものの、
一緒に歩いていたときのKEIRUでは無くなったことを感じ、淋しく思った様です。
よく山本くんと一緒に「淋しいね〜。」とボヤいたものでした。
淋しいのは人の方だったんだね・・・って。

KEIRUとの暮らしが輝いていただけに、KEIRUの病気や突然の別れにショックを
受けていた山本くんでしたが、そんなKEIRUの自立が、次への犬へと気持ちを
後押ししたのではと思います。
最初は、もう盲導犬とは歩かない・・・とまで語った山本くんの心も溶け、
安全面からも精神面からも、盲導犬との歩行が無くてはならないものだと
気づいたそうです。
そうやってKEIRUとのことを清算し、自分のことを見つめ直す・・・
この1年間は、山本くんにとっては厳しかったと思いますが、大事な1年になったのでは
ないでしょうか?

白杖で歩くのもかなり大変で、アイメイト(KEIRU)が、いかに
素晴らしかったのかも痛感したそうです。
盲導犬ユーザーは、どうしても、一頭目と二頭目を比べてしまうそうですが、
しばらくの白杖での歩行によって、次の子にも同様に感謝の気持ちを
持てるだろうと言っていました。
次の子のためにも、大切な1年だったのかもしれません。

KEIRUの引退からちょうど1年目の今日、やまちんと一緒に訓練の準備の買い物を
してきました。
そして次の子のためのグッズも揃えてきました。
次の子のこと、私も一生懸命可愛がりたいと思います。
でも手出しはご無用なんですよね・・・。(^_^;)
ユーザーが自分でお世話することで、より一層、絆が深まって行くのですから。
私はまた片思いの生活が始まりそうです。
KEIRUにも相変わらず片思い中で、また別の子にも片思い・・・。
やって行けるかなぁ〜〜〜?(^_^;)


KEIRUの手術(その6)

6/25/'04up!

KEIRUのそばで眠っていた私は、熟睡することもなく、
KEIRUの気配を感じながらウトウトしていました。
エリザベスカラー(舐めるのを防ぐ)を着用していませんし、
絆創膏も貼っていなくて傷は丸出しです。
KEIRUに舐め癖がついていたことを話してあったので、
多少は舐めても大丈夫なようにはして頂いてありました。
けれど、舐め過ぎたら・・・という不安もあり、私としては
気になっていました。
その心配を他所に、KEIRUは傷を舐めるどころか、見ようともして
いないようでした。
きっと、今夜は、ひたすら眠るだけなのだろう・・・
そう思い、私も眠りの渦に引き込まれていきました。

それから数時間なのか数分後なのかわかりませんが、
突然、起こされました。
KEIRUが、私の布団に入ってきたのです。
不安になったのか痛かったのかわかりませんが、布団の中で
横たわったKEIRUは、顎を私のお腹の上に載せてきました。
そうです。山本くんにいつもしていたあのポーズ。(^^)
かなり重量感があり、息苦しかったのですが、半分嬉しくもあり、
お腹を提供し続けました。
「KEIRUのためだ、がんばろう」(笑)

朝が来て、KEIRUは、山本母にいつもの朝食のおねだりを
はじめていました。
獣医さんが「明日からは、いつもと同じで大丈夫です。」と話して下さった
意味を実感して、私は再び眠りの世界に引きずり込まれました。

手術の翌日から、少しずつお散歩もしました。
傷も癒えてきているのがよくわかりました。
一度、東京に戻り、一週間後に再びKEIRUの元を訪れたとき、
KEIRUはさらに元気を取り戻していました。
歩くスピードも戻ってきていました。
結石の種類も判明しました。シリカ結石(ケイ酸結石)という
どちらかというと珍しいタイプの石でした。
比較的再発しにくいものだということでしたが、今後も注意をして
あげなくてはなりません。
フード選びなど、KEIRUの様子をみながら工夫されて行くことと
思います。
ここへ来て、やっと、ホッと一息つけたような気がします。
KEIRUはもちろんのこと、長いことKEIRUと病院通いをし続けた
山本くんにも、本当によくがんばったね。と言いたいです。
また、励ましてくださったみなさま、心強かったです。
本当にありがとうございました。



KEIRUの手術(その5)

6/25/'04up!

手術を終え帰宅したKEIRUは、自らの足で歩き、自分のベッドに
ゴロンと横たわり、しばらく眠り続けました。
まだ舌は出たままでした。
私は山本くんに何かある毎にメールを送り続けていました。
きっと、そばに居られない山本くんが、一番心配していると思ったからです。
KEIRUは、山本家の面々が食事をしていても、眠り続けていました。
『食いしん坊KEIRUも、今日だけは特別なのね・・・。』と話してから
2時間くらい過ぎた頃でしょうか?
ムクッと起き上がったのです。
そして、舌を慌ててしまいました。
みんなは「どうしたの?」「オシッコ?」「痛いの?」と
さまざまな質問を投げかけます。
そしてそんな質問の中でKEIRUがシッポを振って答えたのが、
「ご飯食べる?」でした。(^_^;)
きっと、シッポを振るのだって痛かったことでしょう。けれど、
元気よくベッドから起き上がりキッチンに歩いて行きました。
食欲を取り戻したことは、元に戻ったということの表れでもあり、
みんなは笑顔でKEIRUを見守りました。
KEIRU、完食です。(^_^;)
ドライフードの維持食に変わったので、お水でふやかしたものでしたが
食べっぷりは健在。平常通りにアッという間に食事は終わりました。
10数センチもお腹を切ったのに・・・。
またしてもスゴイものだと感心しました。
食事を終えてベッドに戻ったKEIRUは、今度は座ろうとしません。
きっとお腹に違和感や、痛みを感じはじめていたのでしょう。
無理もありません。先ほども書きましたが、KEIRUの傷は10数センチにも
及んでいました。
雄の場合は、まっすぐに切れないので、筋肉の部分も切る事になるそうです。
その分、痛みもあるのでは?と獣医さんはおっしゃっていました。
なかなか座らないKEIRUでしたが、なんとかベッドに落ち着かせ、
休ませることにしました。

その後、排尿の度に、立ちっぱなしのKEIRUをなだめて・・・を
繰り返し、その夜は更けていきました。
私はKEIRUと枕を並べて眠りました。


<つづく・・・>



KEIRUの手術(その4)

6/22/'04up!

手術は4時過ぎには終わるだろうと聞いていましたが、
連絡がありません・・・。
麻酔から目が覚めるときに、撹乱する犬が居る、ラブラドールに多い・・・
そうでなくても、不安にならないように、家族や慣れた人がそばに
居てあげた方が良いと聞いていました。
そのつもりでスタンバっていたのですが、連絡が入ったのは6時過ぎ。
手術は無事に終わり、もうとっくに目が覚めて、術後のオシッコも、
ちゃんとしたという連絡でした。
KEIRUは撹乱しなかったようです。
「どうしますか?」と聞かれたので、「これから行きます!」と
お店を閉め、山本家総出で病院に向かいました。
KEIRUはケージの中で横たわっていました。
目の周りが涙で濡れています・・・。
そして、舌がダランと出ていました。
「声をかけてみてください。」と言うので声をかけると、
目を開けました。しかし、またすぐ眠りに引きずり込まれて
行きました。

獣医さんから、手術の説明をして頂きました。
膀胱は、かなり分厚く、血管が発達してしまっていたとのことでした。
そして、石を見せられ、唖然!
茶色い3センチ大の放射状のゴツゴツした石でした。
(金平糖の角を丸くして、キャラメルコーティングしたような)
石の入ったシャーレの横に、ドッグフードが置かれていました。
そのドッグフードにも粒のひとつひとつの大きさや色が似ていました。
エコーで見たよりも、ゴツゴツしているようでした。
美味しそうに見える石。食いしん坊のKEIRUらしいかも。
そう思いながらも、こんな石が膀胱の中でずーっとゴロゴロと
動いていたのかと考えると涙がこぼれてきました。

しばらくして、獣医さんが「ちょっと歩かせてみましょうか。」と
KEIRUに声をかけ、ケージの中から出しました。
ヨロヨロしているものの、ちゃんと自分の足で立とうとしています。
家族や私が居ることに、気づいているような気づいていないような・・・。
半分眠りながらも、看護婦さんに連れられて外に出て行きました。
そして、オシッコして、戻ってきました。
すごいものだ〜。
聞いてはいたものの、本当に立って歩くのを見た時は感動でした。
まだ舌は出たままですが、本犬が望めば、もう、食事も出来るのだそうです。
獣医さんが手の平に載せたフードを鼻先に差し出しました。
食いしん坊のKEIRUが、食べませんでした。
そして、私の足にもたれかかるようにして、ダウンしてしまいました。
まだ、完全には麻酔から覚めていないのでした。

手術前の予定では、1泊病院に預ける予定でしたが、
獣医さんと話し、KEIRUの様子を見ているうちに、連れて帰る方が
KEIRUにとって良さそうだと思えてきました。
自分の足で歩くこともできますし、お腹の傷も、ケアが必要ないように
してありました。
車のドアを開けると、KEIRUは自ら乗り込んで行きました。

<つづく・・・>



KEIRUの手術(その3)

6/22/'04up!

手術当日、ご飯は『抜き』でした。
お水は与えても良いと言われましたが、KEIRUは飲まなかったようです。
病院に連れて行くのは11時頃です。
まだ6時間くらいありました・・・。(^_^;)
お腹空いたビームを出し続けるKEIRUと、どうやり過ごそうか?
結局、KEIRUはお店に繋がれてふてくされて過ごすこととなりました。
11時少し前になり病院へ連れて行くと、KEIRUを渡して、
あっけなく終わってしまいました。
前日、「手術に立ち会いますか?」と聞かれていましたが、
KEIRUの手術されている姿をまともに見ていられる自信が無かったので
獣医さんにお任せすることで決まっていたのです。
本当は見てあげたいような・・・。
でも、きっと、KEIRUのは見ていられない・・・。
祈るような気持ちで帰宅しました。

手術前にもう一度検査を行い、体調が悪い事が判明したなら
手術の延期もあり得るということでした。
時間の経過がとても長く感じられました・・・。
KEIRUの留守の隙に、元野良猫、現半店猫の「しんちゃん」が
やって来て、伸びたり転がったりと、リラックスしています。
動物の世界って、シビアなのね・・・。なんて思ったり。
でも、しんちゃんのお陰で少し気が紛れました。

1時くらいから手術を行うと聞いていました。
病院からは何も連絡がありません。つまり、予定通り手術が
行われるということだと思いました。
次に電話があるとしたら、緊急の場合、もしくは、手術が終わった
という知らせになるでしょう。
早く時間よ過ぎて!神様、仏様、ご先祖様、KEIRUをお守りください!

<つづく・・・>



KEIRUの手術(その2)

6/18/'04up!

手術の前日、私はKEIRUの元に車を走らせました。
KEIRUに会える喜びと、手術の不安で、ハンドルを握る手が汗ばんでいました。
山本実家に到着すると、KEIRUはお店の従業員さんとお散歩に
出かける所でした。
とっさに車に隠れて観察していると、ピョンスカピョンスカ飛び跳ねて
とても嬉しそう!そして元気そうでした。
一見、病気だとはわからないくらいの元気ぶりでした。
『これに誤摩化されてはいけない・・・・』
そう、自分に言い聞かせました。
なぜなら、KEIRUはおとなしくダウンしている時などに、
後ろ足の付け根の辺りを気にしてペロペロ舐めてばかりいました。
舐め癖が付いちゃったのかと思っていたのですが、どうもそうではなく、
結石を気にしていたのだとわかってきました。
人間みたいに「イタタタタッ!」と騒いだりはしないのでわかりにくいのですが、
KEIRUにとって不快感があったのは間違いのないことでした。
早く解放してあげたい!そう強く思ってKEIRUが散歩から戻るのを
待ちました。

KEIRUは、私に会って喜んでくれましたが、そのすぐ後に待っている
「ご飯」の方が魅力的らしく、すぐに「ご飯」の方角(お店の裏にある
住居のキッチンの方角)を向いてしまいました。(苦笑)
ご飯を食べ終わって、やっと「我」を取り戻したKEIRUと挨拶を
交わすことができました。
さっき、お散歩に出かけたときのKEIRUは元気そうでしたが、
その時、改めて見てみると、小首を傾げて目を細める仕草を頻繁にします。
山本くんと暮らしていた時には見た事もない表情でした。
家庭犬になったから?
最初はそう思いましたが、徐々に、それが痛みを我慢しているのだと
わかってきました・・・。

やっぱり、手術しかない!
KEIRUを苦しみから解放させてあげたい!
そう強く思うことができました。
手術は翌日のお昼頃です。来られない山本くんの分まで
がんばろう!そう思って眠りにつきました。

<つづく・・・>



KEIRUの手術(その1)

6/18/'04up!

KEIRUは、膀胱に3センチ大のゴツゴツした結石が見つかり、
内科的治療を受けていました。
以前にも書きましたように、尿の症状はかなり緩和されている様でしたが、
結石は期待通りに溶けてはくれませんでした。
結石を溶かすための処方食は、長期間の使用が出来ないものです。
また、溶けるタイプの結石でない場合は外科的治療を受けるしか、
結石を無くすことができないのです。
出来ることなら手術は避けたい・・・山本くんも私もそう思っていましたが、
これ以上、KEIRUの苦痛を引き延ばしても良い訳がありません。
幸い、今ならKEIRUはまだ体力があります。
膀胱内に石があるうちに手術を行う方が、安全性も高いですし、
慌てなくても済みます。
(尿道に流れて詰まると尿毒症を起こして命にかかわる!)
いろいろと考えて、獣医さんとも話し合って、手術をしてもらうことに
決めました。
手術をするなら、梅雨や暑くなる前の気候の良いときにしてあげたい・・・
そして、5月22日に手術を受けることになりました。

犬の手術・・・いろいろな噂を聞かないではありません。
KEIRUは大丈夫なのだろうか?決めてしまったことが間違いでは
なかったのだろうか・・・?
などと、その日を迎えるまで、あ〜でもないこ〜でもないと
悩んだのは言うまでもありません。
けれど、KEIRUを楽にしてあげられるのは他に方法が無いのですから
開き直るしかありませんでした。
周囲の人たちから「手術なんてしない方がいい。」などと、
非難もありました。
KEIRUの病状のことや経緯を知って言って下さるのであれば良いのですが、
そうではない様なので、対応に困りました・・・。
これに関しては非常に疲れました。(^_^;)

<つづく・・・>



足を向けては眠れない

5/11/'04up!

白杖生活に戻った山本くんと、久しぶりに山本家の近所を歩きました。
その時山本くんから教えてもらったのですが、家のすぐ目の前にある
信号のある交差点を、ここ一月半の間に、2〜3度も斜め横断
してしまったのだそうです・・・。
交差点の歩道の角は、最近では直角ではなくカーブを描くように丸く
なっているため、横断歩道をまっすぐ渡ろうと思っても、
気づかぬうちに斜め横断になってしまっていたのです。
考えただけでも恐ろしや・・・。(^_^;)
KEIRUの来る前には、独りで歩いていたのですから、KEIRUと歩くうちに
白杖歩行がヘタになったということだそうですが、それにしても、
KEIRUの力は大きかったと感じていることでしょう。
また、KEIRUと一緒によく通っていた喫茶店にも独りで行ってきた
そうですが、「さすがに時間がかかったよ・・・。」と言っていました。
私も山本くんに肩を貸す機会が増えましたが、うっかりして
山本くんをつまずかせてしまったりします。(^_^;)

KEIRUは、そばに居てくれるだけでも心強く、
そして、きっちりと助けてくれたのですね。
わかっていたようだけれど、また改めて、言いたいです。
『アナタは偉いっ!』



再会いろいろ

5/7/'04up!

やっとやっと会いに行けました!
逸る気持ちを押さえて安全運転でKEIRUの元に向かいました。
車に荷物を置いたまま、そぉっと、KEIRUの居るであろうお店に
近寄りました。
小窓から覗くと、KEIRUは、山本母とお店で追いかけっこをして遊んで
いました。楽しそうです。(^^)
ああ〜!KEIRUだぁ〜!
目頭が熱くなりました。
そして、いつもKEIRUに会うときに歌っていたテーマソング(?)を
小窓から見えないように隠れて口ずさんでみました。
すると、夢中で遊んでいたKEIRUが遊びを止めて小窓の所にシッポを
ブンブン回しながらやって来たのです。
うくぅ〜。覚えていてくれたのね。(涙)
すぐに入り口の方に回って、KEIRUの元に駆け寄りました。
KEIRUは、案の定、体当たりを何度も何度もして喜んでくれました。
犬臭い〜!でも、嬉しいぃ〜!
私に大きな耳があったら、嬉しいお耳になっていたことでしょう。

その日から2週間弱、KEIRUに捧げた日々を過ごすことができました。
毎日のブラッシング、散歩、ワンツーなどなど。
但し、食事は、山本母にお願いしました。
食いしん坊KEIRUにとってフードを与えてくれる人は特別な人。
山本母がボスになりつつあるのがよくわかりました。
KEIRUの表情は、どこか寂しく見えなくもありませんでした。
逆に、遊んでいるときなど、すごく楽しそうでもありました。
KEIRUが可哀想だとか、幸せだとか、そういう論議をすることよりも
とにかく、KEIRUに感謝して、可愛がってあげて、元気になってもらおう。
そう思うことにしました。

桃がKEIRUにベッタリした日々を1週間ほど過ごした後、
山本くんもKEIRUの元に帰ってくることになりました。
KEIRUはどんな風に喜びを表現するのだろうか?
すごぉく喜ぶんだろうなぁ〜。
想像するとニヤけてしまいました。
そして、いよいよ対面の時がきました。
KEIRUは、もちろん大喜びです!
でも、何か違うのです。
少しよそよそしい感じなのです・・・。
服従してはいるのですが、ベッタリ甘えるようなそぶりがないのです。
KEIRUなりにいろいろと考えているのだとわかりました。
又、山本くんとKEIRUの関係が、単に主従関係だけのものではないとも
よくわかりました。

そして、すごいなぁと思ったことは・・・
夜になって車の通らない道で山本くんがKEIRUのリードを握りました。
安全に歩行するために桃が目を光らせることにして、二人を見守っていました。
KEIRUはハーネスを付けていないのに、まるでハーネスを付けているかの
ように山本くんと歩行するのです!
リードでは、ハーネスの様にKEIRUの動きを細かく察知できませんから
歩きにくいそうですが、それでも普通に歩いていましたからスゴイと
思いました。
波止場や海を散歩していると、たくさんの人と出会いましたが
きっと、誰もが、山本くんが目が不自由だとは思わなかったことでしょう。
KEIRUは山本くんと歩くときは、ちゃんと配慮して歩きましたが、
私と歩くときは、全然・・・です。
これからのKEIRUにとって、たまに山本くんと歩いてビシッと気持ちを
引き締める瞬間を持てたり、他の人と歩きながら楽しみを見いだしたりと
いろんな楽しみがあれば良いなぁと思いました。